タテよこ斜め縦横無尽

田舎の年金暮らしのたわごと

身長3mの一年草

 我が家のヒマワリがぐんぐん伸びてジャンボになってきた。高くなり過ぎて、我が家にある最長の支柱をもってしても、頭の部分が支えきれない。幸いにして花が咲く顔の部分は小さめで、今のところ俯かずに天を目指している。しかしながら、大風が吹けば茎の途中で折れるかも知れないし、支柱ごと倒れるかも知れない。

 ふと『植物には、DNA上にプログラムされた成長限界がないのだろうか?』と思った。家庭菜園では「つる物」が伸び放題になっている。キュウリもゴーヤもカボチャも、つるを這わすネットを用意してやれば、成長点を切らない限りどこまでも伸びていく。彼らは、外部環境が許す限り成長を続けるようになっているのだろう。植物のDNA上には、これ以上伸びたらいけない限界点なんてものは書いてないに違いない。書いてなくとも、秋になれば日が短くなり太陽から受け取れるエネルギー量が減るので、成長が否応なしに止まることになるからだ。ただそうは言っても、一年草の植物にとっては、花を咲かせ種子ができれば、一生の最大目的が達成されたことになるので、例えばヒマワリでは、主茎が花を咲かせたところで、主茎の成長がストップするようにDNAに書いてあるかも知れない。もしそうなら、我が家のヒマワリの身長の伸びはもうそろそろ止まるであろう。
 一方で動物は、成長はDNAにより完全にコントロールされていると思われる。ヒトの第二次性徴期では、身長が伸び性差が際立つようになるが、これらは皆DNAの中に、成長に合わせてどの遺伝子が発現して、どんな物質(例えばホルモン)の産生が盛んになり、それがどのくらいの期間続くかという成長プログラムが書いてあると思われる。そして、それに従って成長しているのであるから、逆に言えば、そのプログラムに従って成長もある程度のところで止まることになる。身長3mのヒトは、ヒトのDNAが成長を制御しているから生まれることはないのである。

P.S.
 7月3日、ヒマワリが咲いた。小顔で高身長の今風のイケメン。身長の伸びもこれで止まるであろう。