タテよこ斜め縦横無尽

田舎の年金暮らしのたわごと

成長分野へ投資をしなければジリ貧になる


 上図左は、米スタンフォード大調査によるAIへの民間投資額ランキングである。日本の投資額が米国の1/100であることを知り愕然とする。右はアプリ別のトラフィック量の割合を示すが、米国のプラットフォーマにより、データの取得・蓄積が寡占状態になりつつあることを示している(TikTokは中国製であるが、近い将来 米国から締め出されることになるだろう)。

 上図は日米の民間情報化投資の比較である。日米とも1995年を100とした伸び率の比較であって、投資金額の比較ではない。これを見ると、米国の投資額が14.9倍にも伸びているのに対し、日本は1.9倍に留まっているのが分かる。
 米国は現在、政策金利を5.5%と極めて高い水準に維持しながら、未だに経済失速の翳りを見せていない。成長分野への投資が高いレベルで継続しており、従来産業分野の失速を新分野の高成長が補う形となっている。日本に必要なのは成長分野への投資である。決してNISA投資ではない。

P.S.
 本日トヨタの決算発表があり、対前年比で、売上高が21.4%増の45兆953億円、営業利益が約2倍(96.4%増)の5兆3529億円と発表された。

 上は、決算発表会資料からの抜粋で今年度の投資計画を示す。さすがトヨタさんはすごい。成長領域への投資:1.7兆円 と謳い、自動車業界での生き残りに必要なものが何かを理解して経営している。