タテよこ斜め縦横無尽

田舎の年金暮らしのたわごと

オタマジャクシは蛙の子

 今日近くの田んぼでオタマジャクシを見つけた。回りじゅう田んぼの田舎に住んでいるのだから、大して珍しいことでもないと思われそうだが、私はちょっとしたわけがあって『最近はオタマジャクシがいなくなったようだ』と思っていたので、今日見たのは実際久々のオタマジャクシとなった。

 ちょっとしたわけとは、単なる勘違いである。キャンディーズが歌った名曲「春一番」の歌詞の中に、
 水をけってカエルの子が 泳いで行きます
というフレーズがあった。私は、東京で学生生活を送っていた頃この曲を聞いたため、それ以降『オタマジャクシは早春の春一番が吹く頃に現れる』と思い込んだみたいである。それで、都会生活を40年ばかり過ごした後、富山の田舎に帰ってきた時、早春の冷たい水の中をいくら探してもオタマジャクシなんかいるはずがないので、勝手に『最近オタマジャクシを見かけなくなった』と思い込んだようだ。

 キャンディーズは青春の想い出である。ランちゃんが1こ上、ミキちゃんが同学年、スーちゃんが1こ下。デビューが、私が高校3年生で受験勉強をしていた頃。上京して大学生活を送った4年間はキャンディーズの全盛期であった。キャンディーズの解散と私の大学卒業は同期しており、キャンディーズの解散全国縦断コンサート期間中に私は卒業し、後楽園で最後のお別れコンサートをした日は、私の新入社員2日目であった。キャンディーズは普通の女の子に戻り、私は普通のサラリーマンになった。