タテよこ斜め縦横無尽

田舎の年金暮らしのたわごと

金利上昇で住宅ローンの返済額がどの程度増えるか?

 現在、住宅ローンの7割が変動金利であり、この変動金利は短期プライムレートと連動する形となっている。日銀が3月にマイナス金利を解除した際、この短期プライムレートはしばらく上げないようにと 市中銀行へ根回しをしたらしい。ただ、「しばらく上げない」ということは、「もうそろそろ上がる」かもしれないので、今日は金利が上がった時、住宅ローンの返済額がどの程度上がるか計算してみた。

 上は、EXCEL複利計算の式を入力し、現状と金利上昇後で毎月のローン返済額がどの程度増加するかを比較した表である。モデルケースとして、3000万円を30年(360ヶ月)で返済する場合を想定し、現状の(変動)金利を0.5%とした場合と、その金利が0.5%上がって1%になった場合の2つのケースで計算した。今回の想定モデルでは、金利が0.5%上がると、毎月の返済額が6,735円上がることが分かった。
 私は、今年中に金利が0.5%も上がるとは思っていないが、この半分程度上がる可能性は十分ある。そしてその時は、月々の返済額が3000~4000円程度増えることになる。

P.S.
・上表を見ると分かることだが、金利が0.5%上がると銀行の収益(利息)は2倍に膨らむ。銀行関係者は、きっと金利を上げたくてうずうずしているに違いない。
・毎月の返済額が数千円上がることは、平均的な所得の世帯にとっては苦しいことに違いない。円安対策のため、日銀に「金利を上げよ」と言っているコメンテータもいるが、もうちょっと経済の勉強をして庶民のことも考えてコメントしてもらいたいものである。