タテよこ斜め縦横無尽

田舎の年金暮らしのたわごと

いよいよマイナス金利解除へ

 今日のニュースで「日銀が18、19日に開く金融政策決定会合で、大規模な金融緩和策の柱であるマイナス金利政策の解除を決める見通しとなったことが15日分かった」と流れた。こんなインサイダー情報を日銀が事前にマスコミへ漏らしていたことを知りびっくりした。金利が上がれば為替が円高に動くので、もしこんな情報を事前に知り得ることがききたのなら、FXで莫大な利益を手に入れることができる。まあ、何はともあれ、いよいよマイナス金利が解除になるようである。

 上図は現在の金利曲線(イールドカーブ)を示す。金利には1年未満の短期金利と1年以上の長期金利があるが、今回解除となるマイナス金利は、日銀と市中銀行の間に課せられる特別な金利で、我々一般庶民には関係ないものである。ただ、マイナス金利が解除されると、次に短期金利が上がる可能性がある。短期金利は住宅ローンの変動金利と連動するので、そうなると変動金利が上がることになる。現在、住宅ローンの7割が変動金利でローンが組まれており、短期金利が上がると多くの住宅ローン返済者に影響が出る。実を言うと、私の次男も昨年マンションを購入し変動金利でローンを組んでいる。正月に彼と話をした時「4月ぐらいに短期金利がちょっと上がるかもしれないけど、今年一杯は変動金利の方が利率が低いから固定金利に変更しなくても良い」と言った。今もその考えは変わってないが、『日銀が変なこと(短期金利の上昇)をやらなければ良いが...』と祈る。なお、上図を見ると分かるように、昨年12月から長期金利は既に上がっていて、固定金利も連動して上がっている。従って今、変動金利から固定金利に切り換えた場合、その既に上がった金利でローンを組み直すことになる。

 上図は米国のイールドカーブであり、長期金利より短期金利の方が高くなっている。米国が今後1年間で仮に短期金利を1.5%下げても まだ4%であり、日本との間には、依然として3%以上の金利差が存在し続けることになる。つまり、日米の金利差で稼ぐFXのうま味は今後も残ると同時に、為替が多少円高に振れても、基本的な円安基調は続くことになる。