タテよこ斜め縦横無尽

田舎の年金暮らしのたわごと

塩味と酸味の知覚メカニズム

 今日は、昨日深く調べられなかった「塩味」と「酸味」の知覚メカニズムについて追跡調査した。
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 上図の上は塩味、下が酸味の説明図で、刺激物質が味覚細胞に入り込み、その刺激が神経細胞までどう伝達されるかのメカニズムを示している。「塩味」と「酸味」では、昨日示した「甘味」、「苦味」、「うま味」と大きく異なるところがある。甘味、苦味、うま味では、味覚細胞には、味覚物質を感知する受容体が存在したが、塩味と酸味においては受容体は存在せず、代わりにチャネルが存在する。
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 上図は、甘味・苦味・うま味グループと塩味・酸味グループの違いを端的に示している。甘味、苦味、うま味においては、味覚物質と受容体が結合することにより、電気信号が発生するが、塩味、酸味においては、味覚物質がチャネルを通って味覚細胞内へ入ることで電気信号が発生する。

 味覚と言っても5種類あり、2つのタイプに分けられることが分かった。ヒトには五感があるが、これらの感覚器や感覚細胞、またその中で中心的な役割を演ずる受容体や刺激反応物質、およびそれを作り出す遺伝子群、まだまだ分からないところは沢山あるが、今後の継続調査項目としたい。