タテよこ斜め縦横無尽

田舎の年金暮らしのたわごと

ロシア軍の消耗度合い

 ロシア大統領選挙(3月17日)が迫る中、英国防相から注目すべき発表があった。
   
 なんと、ロシア軍の1日当たりの平均死傷者数が先月2月に983人にも上り、2022年2月の侵攻開始以降、最多になったという。英国防省は、ロシア軍が「大規模な消耗戦」を続けていると分析した。同省は、ロシア軍が人命を軽視した「人海戦術」で攻勢を強めているとの分析をたびたび発表している。
 ここへ来てのロシア軍死傷者数急増は、プーチンの大統領選挙への実績作りのためと思われるが、自らの野望のため人命を消耗品のように扱うやり方に憤りを禁じ得ない。ロシア国民もいい加減 目を覚ましたらどうかと思うのだが、今度の大統領選は実質的にはプーチンの信任投票になるようであり、高率で信任されることが確実視されている。
 こうなると、米国のウクライナ支援の法案が早く成立するのを待つしかないかと思うのだが、米国も大統領選挙の予備選が始まり、民主・共和両党の駆け引きの中で、ウクライナへの支援が早々に決まる見込みがない。後は、ロシア軍がこの消耗戦で先に消耗してしまうのを祈るしかないのであろうか? 下表を見ても分かるのだが、消耗量はロシアの方が2倍以上である。また先日のブログでは、ロシア経済が疲弊していることを紹介した。ボクシングで言うなら、両方とも既に相当体力を消耗していて、ラッキーパンチが当たれば、どちらがダウンしてもおかしくない状況である。そしてそんな中で双方とも何とか踏ん張っているのである。ウクライナに頑張ってもらうため、欧州も米国も、支援疲れと言わないで何とかもう一押しの支援をやって欲しいものである。