タテよこ斜め縦横無尽

田舎の年金暮らしのたわごと

ロシアの行く末

 今日は日露戦争の最終章である日本海海戦が行われた日である。1905年の今日、日本の連合艦隊対馬沖でロシアのバルチック艦隊を迎え撃ち、艦隊をほぼ壊滅させるほどの大勝利を収めた。極東の黄色人種の弱小国が白人の軍事大国に勝利したニュースは世界中を駆け巡った。ロシア帝国はこの敗戦を機に一挙に弱体化し、レーニンが主導する共産革命へと進んで行った。勝った方の日本は、その後朝鮮や満州へ進出し、日中戦争を経て第二次世界大戦まで突き進むことになった。勝って良かったのか、負けていた方が良かったのか分からない。ただ、戦後78年間、日本国内で戦争が起きていないのだから、我々は少なくとも親の世代よりは平和な時代に生きていると言える。そして、この平和は、日本が日露戦争に勝っていようが負けていようが訪れていたように思える。単なる私の勘ではあるが。
 一方で負けた方のロシアは、第二次世界大戦ナチスドイツに勝利した後、ソ連邦崩壊を経て混乱し、強い指導者を求めるロシア国民が選んだプーチン大統領が、ここへ来てウクライナへ侵攻するに至っている。プーチンはかつてのロシア帝国の栄光を理想の姿としているようである。
 最近、ロシア義勇軍団がウクライナから越境して、ロシア国内でロシアの対テロ作戦部隊と交戦したというニュースが流れた。ロシアは一枚岩ではないようである。私には、ロシアが衰退の道を歩んでいるように見える。過去の栄光にしがみついてはいけないのである。