タテよこ斜め縦横無尽

田舎の年金暮らしのたわごと

雄花になるか雌花になるかは温度に依存

 今朝、カボチャが一番花を咲かせた。雌花である。先日のブログでキュウリの一番花が雌花だったと書いたが、今年のウリ科の作物はちょっと変である。

 今年の異常点は以下の3つ
 ・一番花が雌花。二番花も三番花も雌花。例年は雄花から咲き始める
 ・着花時期が早い。例年は6月になってから咲き始める
 ・着花が根本に近い(第1節、2節)
ネットで調べたら、「キュウリが雌花を着花する条件は夜温に依存する」と書いてあった。

 上図はワニやカメの性が孵卵温度に大きく依存することを示している。例えばワニは高温(33˚C)で孵卵すると全てオスに、低温(30˚C)で孵卵すると全てメスになる。なぜそんな風になるのか? 理由は、オスになるかメスになるかは、受精卵の中の遺伝子で決まるのではなく、受精後の孵卵期の温度で決まるからである。孵卵期の発生過程で、精巣を作る遺伝子(オスへの成長を誘導する遺伝子)の発現が温度依存になっているからである。
 さて、話を今年のウリ科作物の雌雄花異常に戻す。今年の初夏は気温の上がり下がりが激しい。先週は真夏日を2日も記録し、一転今週に入ってからは、4月に戻ったような低温が訪れた。ウリ科の花芽は、雄花になるか雌花になるかは環境に依存するようだが、特に成長が著しい夜間の温度に大きく依存するようである。先週は夜間の温度もかなり上がったので、成長点から雌花への成長を誘導する物質(成長ホルモン)が沢山作られ、根本近くに一番花、二番花として雌花を咲かせることになったのであろう。