タテよこ斜め縦横無尽

田舎の年金暮らしのたわごと

今年は冬に始まり春も夏もずっと高温

 今年の夏は記録的な暑さだ。だが、そう言う人は、今年が年初からずっと高温だったことを忘れている。今年1月、北陸地方では降雪が少なく、1月なのにゴルフ場が運営できていた。1月12日には日本列島全体が超大型の移動性高気圧に覆われて快晴となり、気温が上がり風も無く穏やかな富山湾では、1月としては初めて蜃気楼が観測された。
 2月、3月も気温が高い日が続き、富山市では平年より12日早い3月22日に桜が開花した。
 4月の筍掘りも蕨採りも1週間から10日間近く早まった。
 5月になっても気温の高い日が続き、富山で5月中に30℃を超える日が2日も続いた。そして、この暑さで、家庭菜園のキュウリやカボチャの一番花が雌花になるという珍事が起きた。ウリ科の植物は、気温がある温度(第1基準)以上になると雄花が咲き始め、さらに温度が高くなる(第2基準を超える)と、雄花も雌花も咲くように遺伝子に刻まれている。今年は、いきなり第2基準を超える日が数日間続いたため、最初に雌花から咲き始めるという珍現象となった。
 そして6月になり、梅雨寒という言葉がもはや死語となるような日々が続き、一旦日が差せば熱中症という言葉が乱れ飛んだ。5月6月に運動会を開催する小中学校では、熱中症対策が必須事項となった。7月の気温が歴代1位の高温となったことは記憶に新しいが、8月の気温も歴代1位となることは、ほぼ確定と言って良い。

 上の写真は、裏の田んぼに立て掛けられた看板で、今年の稲刈りは昨年より6日早く行うことを勧めている。下の写真は、我が家の空中栽培のカボチャで、今月初に収穫を終え、うどんこ病になった葉っぱを全部切り取ったのだが、残してあった主枝にその後脇枝が芽吹き、今朝雌花が咲いた。これも夏の高温のなせるわざであろうか? 子孫を残そうとする植物の生命力に感激し、横に咲いた雄花を使って人工授粉してあげた。