タテよこ斜め縦横無尽

田舎の年金暮らしのたわごと

病院で定期検査

 今日は私の体の半年点検の日。PSAと言って、前立腺ガン腫瘍マーカの値を定期検査する日であった。朝8時過ぎ、車で県立中央病院に向かっていると、頭上をヘリコプターが低空で飛んで行った。そして、私の目的地の病院の屋上にあるヘリポートに着陸した。『ドクターヘリだ』と思った。半年に1回の点検だが、そんなたまにしかやらないことをやる日に限って、滅多に起こらないことが起きる。初めて目にした光景に、医療現場の死と隣り合わせの映像が重なり、病院に着く前から緊張してしまった。
 病院に入り、受付してから保険証の確認をした。マイナ保険証ではなく、今回も紙の保険証で確認してもらった。医療事務職員が目視で確認してパソコンに何か打ち込んでいたが、これがマイナ保険証だったら確認作業はどう変わるのであろうか? 今度来た時はマイナ保険証を出して試してみよう。
 病院で半年前と変わったのは、Wi-Fiが使えるようになった点である。受付の机の側板に、大きく、今月のパスワード XXXXXXXXと8桁の数字を手書きで雑に書いたA3の紙が貼られてあった。デジタルをアナログで表現するやり方に内心思わず笑ってしまった。受付は科毎にあり、院全体では何十箇所にもなるので、この全箇所に表示板を備える予算が無かったのに違いない。まあ、スマホがサクサク動いたので、見てくれは悪いがこれで十分である。
 検査結果は、基準値 4.0に対し4.7だったので、今回もアウトだったのだが、前回の5.3に比べて改善の方向にあり、今後も要観察ということで半年後も検査を受けることになった。だいたいPSAは、前立腺肥大でも値が高くなるので、値が基準値を超えてもそう深刻になる必要はない。仮にもしガンが見つかっても、前立腺ガン手術後の5年生存率は、全てのガンの中で一番高く98%を超える。死んだら死んだ時、人生なるようにしかならないと達観している。