タテよこ斜め縦横無尽

田舎の年金暮らしのたわごと

秋の虫は涼しくなってから鳴き始める?

 相も変わらず暑い日が続いている。多分今日も35℃を超え、猛暑日の年間最多日数を更新するだろう。この夏は、いつも元気な妻もさすがに自転車通勤は酷だと見えて(会社に着く頃には汗だくとなり、体を冷ますのに20分ほど掛かるそうだ)、私が車で送り迎えをしている(妻が勤める会社は車通勤禁止)。
 そんな送迎の車中で、妻が「こんなに暑いのに虫が鳴き出したよね」と言った。その口振りから、『秋の虫は涼しくなってから鳴き出す』と考えていることが伺えた。この論理を更に進めると『秋の虫は涼しくならないと鳴き出さない』となるのだが、これが真ではないことを今年の夏が証明している。
 この夏の酷暑は稲の生育にも影響を与えており、富山県からは、同割米の発生を防ぐため刈取りを5日程度早めるよう緊急特報が出された。稲刈りは涼しくなってからやるのではなく、たとえ暑くても、適正な時期にやるべきものなのである。
 秋の虫は、夏の間成長して成虫になる。成虫になると、オスの体の中にはホルモンが分泌されメスが恋しくなり、メスを求めて鳴き始める。秋の虫は、たとえ涼しくならなくても、十分大人になれば鳴き始めるのである。