タテよこ斜め縦横無尽

田舎の年金暮らしのたわごと

静かでちょっと寂しい盆休み

 今日は、朝の涼しい内に墓参りをしようと7時過ぎに家を出て、最初に私の実家の墓参り、そのあと妻の実家の墓参りをしてきた。私の方は富山市から車で西へ30分ほど行ったところ、妻の方は同じく富山市から南東へ30分ほど行ったところにあり、移動だけで2時間ほどのドライブとなった。今日は盆の入りであり、早朝の墓地にはまだ花が供えられたお墓は2、3ヵ所しかなかったが、そんな中で妻はお花を供え、私はロウソクと線香に火をつけ、いっとき、亡き父母やご先祖様に手を合した。今年の夏は朝から暑くて、秋の訪れを告げるツクツクボウシの鳴き声が、妙に暑苦しく聞こえた。
 今年は誰も来ない盆休みとなった。米国在住の長男からは7月初旬に「4年ぶりに日本へ帰る」と連絡があり、期待して待っていたのだが、一緒に来る予定であった二人の孫のパスポートが、申請してから一ヶ月経ってもまだ届かないということで、この夏の帰国は取り止めとなった。千葉在住の次男には、昨年末生まれた子供がはいはいをし始めた頃でもあり、列車が超満員となるお盆のこの時期には帰って来なくて良いと言ってある。東京在住の長女は、7月の3連休に孫を連れ里帰りをしており、このお盆休みは夫の実家(大阪)に行っている。ということで、今年はと言うか今年も、妻と二人切りのお盆となった。
 妻の兄の家には、昨日3人の子供たちが伴侶と子供を連れて集まり賑やかだったみたいである。そう言えば、昔は私と妹の夫婦、およびその子供たちが実家に集まって、賑やかな盆休みであったことを思い出した。5人の子供たちはいとこ同士になるのだが、その内の4人が男の子で年齢が近かったので、狭い実家をその4人が走り回りはしゃぎまくった。そして母は、その様子をうれしそうに見ていた。
 我が家の3人の子供たちは大阪生まれの東京育ち。3人にとって富山はふるさとでは無く、この家は生まれ育った家ではない。しかも現在、皆遠く離れて住んでいて、特に長男は来るのに最短でも足掛け2日掛かる異国の地にいる。今後も、孫を含めた家族全員が一堂に会することはないだろう。孫たちが一緒にはしゃぎ回る日は来ないであろう。そう思うと何だかちょっと寂しい。