タテよこ斜め縦横無尽

田舎の年金暮らしのたわごと

能登の友人

 私は東京で学生生活を始める際、富山・石川両県の学生支援のために設けられた学生寮に入寮した。4年間の寮生活では、石川県出身の友人も多数できたが、その内の一人が能登穴水町出身でこの度の地震で被害を受けたと思われる。大学は違うのだが、3年生と4年生時に部屋が隣同士になったため、良く二人で飲みに行ったものだった。
 社会人になってからは、年賀状で年に一度の近況通信のみになってしまい、電話番号もメールアドレスも分からず、今回、安否を知ろうにも連絡手段がない。今年の年賀状には、「能登里山を守りたい、能登風力発電なんて要らない」と書いてあった。

 能登での喫緊の課題は、今までは「過疎化の中で里山里海をいかに守っていくか」であったが、今度の震災で、「まずは生きて行くこと」が第一の目標になってしまった。彼のことだから復旧作業の先頭に立って頑張っていることだと思うが、無事を祈るばかりである。