タテよこ斜め縦横無尽

田舎の年金暮らしのたわごと

マイナ保険証を再点検

 昨日岸田首相が、健康保険証の発行を来年秋で終了し、マイナ保険証へ統一すると表明した。悪い噂が多いマイナンバーカードであるが、今日は改めてマイナ保険証のメリット・デメリットを調べて確認した。
<メリット>
1.顔認証付きカードリーダーで受付が自動化
2.就職・転職・引越をしても健康保険証としてずっと使える
3.医療費控除の確定申告がオンラインで簡単にできる
4.データに基づく診療・薬の処方が受けられる
5.限度額以上の一時支払いの手続きが不要
<デメリット>
1.紛失・個人情報漏洩のリスク
① 12桁のマイナンバーが漏洩しても それだけで医療情報が盗み取られることはない
マイナンバーカードを紛失し、かつ4桁の暗証番号が盗み取られた場合は、そのカードでマイナポータルにログインして医療情報だけでなく、納税や所得の情報などを閲覧されてしまう危険性がある。
 さて、デメリットはマイナンバーカードを紛失した場合のリスクで、キャッシュカード紛失時と同程度のリスクがあると思って良いだろう。紛失しないよう注意が必要であるし、紛失した時は直ぐに届け出ることである。もちろん、ハッキングのリスクはどんな情報にもあるわけだが、ハッカーが一般市民の金融資産を奪い取ることはあっても、一般市民の医療情報をハッキングすることはまずないだろう。このように考えると、デメリットは注意事項と捉え、メリットを享受できるデジタル社会へ移行することが正しい道だと思えてくる。
 以下は、私のマイナポータルから閲覧できた情報である。

 因みに私は、昨年秋から今年の春にかけて「インプラント治療」を受けたので、医療費が結構高額になったが、インプラント治療は保険適用外であるため、このグラフには反映されない(注)。また、処方されている薬は痛風予防薬である。
 メリット4番で示しているが、毎日何種類もの薬を飲んでいる高齢者が、大病院へ行って初診の医師に、飲んでいる薬の全てを説明するのはどだい無理な話で、こういう人達にとっては、過去の病状履歴や現時点の処方薬が正確に把握できることは間違いなく大きなメリットになる。新型コロナワクチン接種の際、私の前に並んでいた高齢のおじいちゃんが、5分も延々と処方薬の説明をしたことを思い出した。このおじいちゃんにとって、自分の飲んでいる薬が「血液をさらさらにする薬」かどうか分からなかったのである。

(注)確定申告時の医療費控除は、一世帯分をまとめる必要があるし、保険適用外治療費を加味する必要もあるので、マイナポータルからのデータに足し込みが必要な場合がある。