タテよこ斜め縦横無尽

田舎の年金暮らしのたわごと

二番穂


 上は、今朝の裏の田んぼの姿である。青々と葉が茂り穂も出て来て、まるで稲刈り前の田んぼのように見える。もちろん稲刈り前ではない。これは二番穂であって、稲刈り後の切株から新芽が出て、こんなに成長したのである。二番穂は実入りが悪いので、実った米は専ら鳥たちのエサとなる。今年は二番穂は豊作だから、鳥たちにとって今年は良い夏であったに違いない。一方で農家にとっては、今年の夏は暑すぎたので、富山県産の一等米比率がかなり落ち込むのではないかと懸念されている。どうも稲は、35℃を超える高温になると、実入り(実へのでんぷん貯蔵)が悪くなるらしい。今年の富山での猛暑日数は30日と過去最高を記録したので、これは、稲の開花後から稲刈りまでずっと、35℃以上の高温の日が続いたことになる。正に、米の品質低下を招く異常高温の夏であった。
 昔は「冷害に強い品種」という言葉が聞かれたが、最近は「暑さに強い品種」が必要になってきた。これは稲に限ったことではないだろう。地球温暖化対応の一つとして、様々な農作物において「暑さに強い品種」の開発が必要になってきたわけである。