タテよこ斜め縦横無尽

田舎の年金暮らしのたわごと

田植えはつづら折り 稲刈りは鳴門巻き

 昨日今日と、近所の田んぼで稲刈りが結構進んだ。裏の田んぼの稲刈りも機械化され、コンバインを使って2時間程度で素早く行われた。今日は、田植えと稲刈りとで気付いた違いについて説明する。

 上図は、田植え機とコンバインの作業ルートの違いを示す。田植え機は、つづら折りパターンで稲の苗を植えて行く。コンバインは、鳴門巻きパターンで稲を刈って行く。この違いはどこから来るのか?
 答えは、田植えや稲刈りの実際の様子を見ていたら自然に思い浮かぶ。田植えは鳴門巻きパターンではできないし、稲刈りをつづら折りパターンでやるとかなり苦労する。
 まず田植えであるが、これを鳴門巻きパターンで行うと、作業が終了した時点で田植え機は田んぼの真ん中に到達する。田植え機を田んぼの外へ移動させるためには、せっかく植えた苗を踏みつけにしていかなければならない。一方で稲刈りは、コンバインが作業終了後に田んぼの真ん中にあっても、刈田を踏みつけて農道まで出ることができる。
 次に稲刈りをつづら折りパターンでやると、農機のターンで苦労する。コンバインは田植え機に比べ車長が長いので小回りが効かない。つづら折りの180度ターンに比べ、鳴門巻きの90度ターンの方が回り易いのである。
 こんな話は、実際作業を行う農家の人にとっては当たり前のことに違いない。どんな仕事にも、一般人には思いもよらないことがあるものだ。