タテよこ斜め縦横無尽

田舎の年金暮らしのたわごと

FXという金儲け

 今日はFXについて調べてみた。私は最初FXとは、為替相場の変動を利用して金儲けする仕組みだと思っていた。ドルが安い時(円が高い時)に円をドルに換えておき、ドルが高くなったらそのドルを円に換えれば為替差益を得ることができるわけである。ところが今日調べたら、FXには為替相場の変動を利用する以外にもう一つ、為替相場に変動が無くても儲けることができる別の仕組みが存在することが分かった。日米の金利差で儲ける仕組みである。
 今仮に、為替変動無し、手数料無し、米国金利 年5%、日本金利0%として、この環境で、日本の銀行から10万円を借り、それをドルに換えて1日だけ(オーバーナイト)米国の銀行に預け、翌日に引き出して円に換えたとする。この時の金利差による儲け(利子)は、100,000(円)*0.05/365=13.7(円) となる。FXでは、このような儲けをスワップ収益と言うらしい。私が見たサイトでは、不労所得とか日銭を稼ぐ方法とかと書いてあった。実際FXでは手元資金を用意すれば、レバレッジと言ってその資金の最大25倍もの取引が可能になり、低金利通貨(例えば円)で高金利通貨(例えばドル)を買うポジションを維持すると、スワップポイントというものが基本毎日貯まることになるようだ。
 資本主義という怪物は、働かなくても稼げる仕組みを作り出してしまった。お金がお金を産み増殖していく。しかも、レバレッジという仕組みを使えば、手元資金が少なくても大きな利益を得ることができる。ただ問題は、リスクの存在である。

 上は今日の裏の田んぼの稲刈りの様子である。これを見ると、労働というものが富を作り出しているという実感が涌く。一方でFXによる儲けは、労働に対する対価とは思えないと、私は今まで思っていた。しかしながら、大きなリスクがある以上、最新情報を常に仕入れ、売り買いのポジションを機敏に変更する必要があるので、これは頭脳労働をしていることになる。ということで、FXによる儲けは労働に対する対価と見て良いだろう。
 もう一つ分からないことがある。FXによる儲けはGDPを増大させるが、このFXというものは、物でも無ければサービスでもない。単にお金が増えていくだけのように思える。物やサービスの、量も増えなければ質も向上しないのに、各人の所得が増えGDPが増大していく。理系の私の頭では、いまいち経済のことが腑に落ちて理解できない。