タテよこ斜め縦横無尽

田舎の年金暮らしのたわごと

黄砂の中で考えたこと

 今朝のウォーキングでは、黄砂の影響で立山連峰に昇る日の出が黄色く霞んで見えた。工藤静香が歌った「黄砂に吹かれて」を思い出した。この曲は1989年9月にリリースされたが、この月末で終了となったTBS系の歌番組『ザ・ベストテン』の最終回で第1位を獲得した曲でもある。私はちょうどこの月に社宅から新築した一軒家へ引っ越し、一国一城の主になった気持ちに浸っていた。時代はバブルの坂を登って行く最終工程にあり、我が家の回りの新興住宅街の土地も毎月毎月最高値を更新していた。日経平均株価はこの年の末の大納会で最高値を付け、その後バブルがはじけ日本経済は深い底へと沈んでいった。
 あれから30年余りの年月が流れた。失われた30年とも言われる。我が家の3人の子供たちは皆30代となり、好景気というものを一度も体験したことがない世代の一員となった。昨日総務省が人口推計を発表したが、日本人が75万人減となり、減少幅は過去最大となった。低空飛行の経済に慣れてしまった日本ではあるが、今年はアフターコロナでインバウンドは確実に増えるし、春闘の賃上げもまずまずであり、多少の明るさが感じられる。以下にIMFの経済成長率の見通しを示すが、先進国の中で、昨年より成長率が上がるのは日本だけである。経済が成長する明るい年になって欲しいと願うばかりである。