タテよこ斜め縦横無尽

田舎の年金暮らしのたわごと

少子化対策

 孫がいると生活が一変する。孫は7時過ぎに起きて来て、Eテレで「おかあさんといっしょ」を見ながら朝食を食べる。朝のEテレでは幼児向け番組が1時間余り続くが、娘は途中でEテレからYoutubeへ切り換えたり、録画ビデオに切り換えたりして、孫と一緒に歌ったり踊ったりする。それを見て、ジジとババが幸せな気分に浸る。
 昨日は妻をパートに送り出した後、娘と孫を連れて車で10分ほどのところにある児童館に行った。我々が着いた時はまだ来館者はいなかったが、しばらくして2組が来館した。一組目が2歳のお姉ちゃんを連れ、生後7ヶ月の双子を抱えたお母さんで、娘はそのお母さんとしばらく話をしていたが、しばらく傍にいるだけで育児の大変さが伝わってきた。
 さて、少子化対策が喫緊の課題と言われているが、そんな中で「N分N乗方式」という言葉を最近耳にするようになった。この方式、平たく言えば、子供が多いほど課税額が下がる方式で、フランスに導入され、少子化対策に一定の効果があったと言われている。岸田首相も「異次元」と言うからには、余程思い切ったことを提示してくれないと、支持率低下に歯止めが掛からないと思われる。子沢山を税制面で優遇するのは良いだろう。でも、それだけでは少子化に歯止めは掛からない。収入が低いので結婚できない、あるいは、高額の教育費が掛かるので子供を産んで育てて行く自信が持てない といった感じで、経済的な少子化要因もあれば、価値観の多様化から生まれる「そもそも結婚に興味がない」という根源的な要因もある。過去何十年も取り組んできた難題であるから、打てる手は何でも打つ覚悟でやらなければならないだろう。