タテよこ斜め縦横無尽

田舎の年金暮らしのたわごと

太陽系誕生物語

 昨日は天王星について調べ下図を作成して、太陽系が実に薄い円盤であることが分かった。

 今日は昨日に引き続き各惑星の軌道半径と傾斜角(地球の公転面に対する軌道面の角度)を調べた。

 上図は調査結果をまとめたものだが、ハレー彗星の傾斜角を調べていて162.26269度となっていたのでびっくりした。傾斜角の定義によれば、傾斜角が90度を超えるものは、軌道を「逆行」することを意味するとのこと。これを知って再度びっくりした。太陽系の惑星は皆、北極星から見て反時計回りに公転しているが、ハレー彗星は時計回りに回っているのである。
 図を見て分かるように、ハレー彗星は逆行している上 傾斜角も大きく、太陽系の中にあっては明らかに仲間外れである。この図を見ていて太陽系がどのように生まれたかの想像が広がった。ここから先は私の想像であり、科学的な裏付けはない。Sience Fictionとして読んでもらえれば有難い。

 <太陽系誕生物語>
 時は今から46億年前、天の川銀河系の片隅には、将来太陽系となる宇宙塵の塊が存在していた。この原始太陽系は、中心となる原始太陽はまだ恒星として輝いてはいなかったが、その回りには宇宙塵北極星から見て反時計回りに回転していた。そんなところへ、銀河系の外から矮小銀河が衝突した。衝突と言っても宇宙空間はスカスカであり、星と星との衝突は滅多にない。しかしながら、衝突箇所では星間物質の密度が急増するし、まだ観測されていないダークマターの密度も急増する。
 この衝突により天の川銀河系のあちこちで「スターバースト」(爆発的に星が形成される現象)が起き、衝突から数十万年後には原始太陽内でも核融合が開始され太陽が輝き出した。また、原始太陽の回りを回っていた宇宙塵も衝突・合体を繰り返して惑星へと成長した。
 衝突した矮小銀河は、天の川銀河と反対方向に公転していて、これがおよそ20度の浅い角度で天の川銀河に衝突した。矮小銀河の中でも将来小惑星や彗星の核となる宇宙塵の塊が存在していたが、その中の一つが、衝突時の太陽系形成過程で太陽系の重力圏に取り込まれハレー彗星となった。