タテよこ斜め縦横無尽

田舎の年金暮らしのたわごと

太陽系外惑星

 先日、ハビタブルゾーンにある太陽系外惑星が発見されたというニュースが目に止まった。ハビタブルゾーンとは惑星の表面に液体の水が存在し得る範囲であり、すなわち、生命が存在し得る惑星を意味する。

 上図はその惑星と親星のイメージとなるが、地球と太陽との関係とは随分異なる。まず、親星の表面温度が2800度と非常に低い(太陽は6000度)。また、大きさも太陽の1/5程度と小さいため、ハビタブルゾーンは親星の近くに位置することになり、太陽系で言えば水星の遥か内側になる。またこれは、この惑星の公転軌道半径が非常に短いことを意味する。ケプラーの第3法則は、「惑星の公転周期の2乗は、軌道長半径の3乗に比例する」であり、軌道半径が短いことは公転周期も短いことを意味する。実際この惑星の推定公転周期は10.77日であり、この惑星上では、1年があっと言う間に過ぎていくことになる。
 こんな惑星にもし生物がいたなら、どんな形のものがどんな風に生きているのだろうか? 映画スターウォーズには色々な宇宙人や宇宙生物が登場した。この映画は、宇宙には色んな生物がいるかも知れないという夢を与えてくれた。しかしながら、あれから40年ほど過ぎ最近思うことは、『生命は最初どのように誕生したのか?』であり、『地球以外の惑星でも、地球生物と同じようにDNA、RNA蛋白質を基本とする生命が誕生するのか?』である。今や興味は、宇宙生物の形態ではなく、分子レベルでの構成要素や、複製と代謝の仕組みの方に移った。生命の起源について興味は尽きないが、最新の科学をもってしても、その謎は解明されてない。多分私が生きている間は、謎のまま残るのだろう。