タテよこ斜め縦横無尽

田舎の年金暮らしのたわごと

10億年後に地表生命が絶滅し15億年後には地球生命全てが絶滅する

 図書館から借りてきて読んでる、丸山茂徳著「地球と生命の誕生と進化」の最終章には地球の未来が書かれている。この内容が衝撃的であり、以下に書き留めておく。

2億年後 アメイジア超大陸の形成
 2億年後、アジアを中心に、アフリカ大陸、アメリカ大陸、オーストラリア大陸などの大陸が集まり、ひとつの大陸になっていく。太平洋が消滅し、そこに大山脈が出現すると考えられている。

4億年後 C4植物の死滅
 超大陸アメイジアの出現により大陸の面積が増大した結果、より多くの植物が大気中のCO2を地中に埋没させるようになり、CO2は現在の10分の1に減少する。

 植物の中でも光合成能率の高い特有の反応経路を持っているものを「C4植物」と呼ぶ。サトウキビやトウモロコシは代表的なC4植物である。このC4植物は、CO2濃度減少の環境変化に対応することができず死滅していく。そして、それらを食料としている生物にも影響が及ぶ。
10億年後 プレートテクトニクスの停止 地表生命絶滅
 6億年前から海水はマントル内に取り込まれ減少を続けてきた。これにより10億年後には海嶺が海上に姿を現す。その結果、潤滑剤である水分が取り込めなくなり、プレートテクトニクスが停止する。

 プレートテクトニクスが停止すると、低温のプレートが核に落ち込まなくなり、地球磁場が消滅する。磁場が消滅すると、太陽風にさらされた地球は大気を剝ぎ取られ、海洋成分は宇宙へ散逸する。この時点までに地表に生育する大型多細胞生物は絶滅する。
15億年後 海洋の消失 地球生命絶滅

 地表に生息していた大型生物が絶滅した後も、海洋ではかろうじて生物が生き延びていた。しかし、プレートテクトニクスの停止とともに急激に海洋が減少し、消失してしまうと、それらの生物も全て死滅する。
 また、太陽が膨張するにつれ、地球は現在の金星のように、表面温度が500℃に達するようになる。
45億年後 天の川銀河アンドロメダ銀河の衝突

 45億年後、アンドロメダ銀河が私たちの天の川銀河に衝突する。これにより恒星誕生の頻度が上昇し、それらがやがて超新星爆発を起こすことにより、地球には強力な宇宙線が大量に降り注ぐことになる。
80億年後 地球の消滅

 80億年後、地球は膨張する太陽に飲み込まれて消失する。