タテよこ斜め縦横無尽

田舎の年金暮らしのたわごと

希薄になるご近所付き合い

 今朝6時に「昼玉」の花火が「ド・ド・ド・ド・ドン」と鳴った。ウォーキング中だった私は、『今日は住民運動会なのだ』と気付いた。この地区の住民運動会は、雨と新型コロナで3年間中止となり、今年は4年振りの運動会となるはずだった。あーそれなのに、私が住む町内会は委員会を開き、全会一致でこの運動会への不参加を決めてしまった。理由が、新型コロナの感染回避のためである。回覧板でそんなお知らせが回された時、私は『今の町内会執行部はやる気がないんだ』と思った。
 私も町内会役員を経験した身であるから、町内会役員や体育委員が運動会をしたくないと思う気持ちはよく分かる。ただ、町内持ち回りでやっている仕事だし、昨年は運よく(?)中止となったのだから、一期2年間のおつとめの中で、今の執行部も1回ぐらいは町内会活動をやっても良いのじゃないかと思ったわけである。新型コロナ感染症は、そんな気が進まない連中に、恰好の口実を与えてしまった。
 今朝花火が鳴ったということは、参加と決めた町内会が半数以上あったことを意味する。ウイズコロナと言っているこのご時勢で、体育協会側も、「今年は午前中のみで飲食無しの運動会」と決めたのだから、不参加と決めた方が少数派だったに違いない。私は別に運動会をしたいわけではないが、ご近所付き合いがどんどん無くなっていく時代の流れに、一抹の不安を感じずにはいられない。
 私が幼い頃は、町内会でバスを貸し切り、海へ行ったり山へ行ったりした。春と秋の祭りでは、青年団が獅子舞をし各家を回った。葬儀の際は町内総出で手伝い弔った。そして、そういう中で町内会の中の繋がりが自然にできていた。であるから、こんな、映画「三丁目の夕日」のような時代を経験した高齢者世代にとっては、ご近所付き合いがどんどん希薄になっていくのが不安でたまらないのである。

 写真は今朝の日の出の様子で、撮影時刻は、花火が鳴った直ぐ後の6時8分だった。

日の出位置はちょうど「小窓」辺りであり、もうあと一週間ほどで、剣岳山頂から朝日が昇ることになるであろう。