菅首相の退陣表明後株価が上がっている。少なくとも経済界は退陣表明を好意的に受け止めているということだろう。
上は日本テレビの世論調査であるが、菅内閣の支持率は最低を更新してしまった。内閣発足当時の70％以上の支持率と比べれば、今はもう半分以下に落ちてしまったことになる。しかし不思議なことに、菅内閣の実績評価においては、「大いに評価する」と「多少は評価する」の合計が５５％と過半数となっている。過去の実績は評価するが今はダメで支持しない ということであろうか？
不支持とする人の一番の理由は、「新型コロナ対策は（菅内閣でなければ）もっと上手くいっていたはず」という思いがあるからだと思う。ただ、私の見立ては、８／２８のブログでも書いたが、「菅内閣に大きな失策は無く、第５波は防ぎようが無かったし、もし菅政権以外の政権がどんな手を講じても講じなくても、感染規模はこの程度になってしまっていたであろう」である。
こんな考えの私から見ても、菅首相は辞めるべきであり、退陣決断は英断である。そもそもこの時期に首相になったのが運が悪かったということであり、運も実力の内と考えて辞めるべきなのである。また、政治は結果責任と常に言って来た手前、５波が３波、４波をはるかに超える感染規模になってしまった責任を取らないわけには行かないのである。
