タテよこ斜め縦横無尽

田舎の年金暮らしのたわごと

アルツハイマー治療薬

 米国FDAアメリカ食品医薬品局 (Food and Drug Administration) )がアルツハイマー病の治療薬としてアデュカヌマブを承認した。父方の叔父叔母7人の内5人が認知症を患い、残る2人は発症前に早世するという、遺伝的認知症リスク大の家系にある私にとって、これは朗報である。
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 上図は治療薬の作用する仕組みを表しているが、今回初めて、アルツハイマー原因物質であるアミロイドβを除去する薬が承認されたことになる。私はアルツハイマー予備軍に入っているかもしれないので、日常生活では、アミロイドβを溜めないように注意しなければならない。まず、糖尿病になると、アルツハイマー発症リスクが2.1倍になるとの報告がある。血糖値が正常な人では、脳内血管が拍動することでアミロイドβがたまりにくくなるのだが、糖尿病ではこの血管機能が障害を受け、アミロイドβが溜まり易くなってしまう。確かに、私の叔父叔母の時代を思い出すと、皆さん、高度成長期を乗り切り、飽食の時代へ突入していた頃にふくよかに太った高齢者になっていた。米などをとり過ぎている人は認知症になり易く、大豆・大豆製品、野菜、藻類、牛乳・乳製品をよくとる人は認知症になりにくいと言われている。注意すべきポイントである。
 それから、睡眠不足も認知症の発症リスクを高めると言われている。アミロイドβは脳内で生まれる老廃物であり、夜間の睡眠中に脳から血液中に排泄され、肝臓に運ばれて無毒化される。従って、この睡眠の質と量が低下するとアミロイドβが溜まりやすくなるわけだ。睡眠は「良い睡眠を取らねばならない」と構えると返って眠れなくなる。自然体で適度な運動をし、お風呂は温めの湯にゆったりと浸かり、夕食に適量のアルコールを摂取すれば、自然に眠くなる。
 これだけ備えて、それでも認知症発症の予感を感じ取れたのなら、その時には遺書を書こう。