タテよこ斜め縦横無尽

田舎の年金暮らしのたわごと

寒露過ぎての真夏日

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 写真は今朝の日の出前の立山連峰である。10/4のブログでは「日の出位置が剣岳のちょい左(北)まで近づいてきて、もう直ぐ剣岳の真後ろからの御来光が拝めるかも知れない」と言っていたが、この1週間、明け方の東の空にはいつも雲が立ち込め、晴れわたった今朝の撮影時には、日の出位置はもう剣岳の右(南)まで移動していた。
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 今日は日曜日で、町内パークゴルフ同好会の皆さんと日曜定例のプレーをした。この同好会では、富山市および近隣の市町村を含めて6、7のパークゴルフ場を順々に回って活動しているが、今日は富山市八尾(やつお)の滅鬼にあるゴルフ場で久々プレーした。この滅鬼は鬼滅の刃で一時期アニメファンも訪れたことがあったが、ブームが去った今はそんな賑わいは全くない。八尾は「おわら風の盆」で有名であるが、コロナ禍で2年連続中止となった。このコロナ禍は地方の祭りや伝統芸能にまで深い爪痕を残す結果となっている。
 いつもウォーキングをしていると、走っている人とすれ違ったり追い越されたりする。富山マラソンは11月7日(日)に開催が決まっているが、開催を決めたのは まだ第5波が始まる前だったので、関係者の皆さんは、第5波の感染拡大中はさぞや気を揉まれたことであろう。
 それにしても今日は暑かった。もう24節季の寒露を過ぎているのだが、この時期に富山で真夏日になるのは観測史上初ではなかろうか? そう思ってネットで調べたら、1994年10月12日 真夏日最終という記録があった。上には上があるということか。

平凡な中にも何かが起きている毎日

 昨日、すぎやまこういちさんが亡くなったというニュースが流れた。ニュースを聞いていて、先日ノーベル賞受賞が決まった眞鍋淑郎さんと共通点があることに気付いた。お二人とも1931年生まれで東京大学卒業である。1931年は満州事変が始まった年であるから、お二人は幼少期を戦争に明け暮れる中で過ごされたことになる。
 ニュースでは、すぎやまこういちさんの作品の中でドラゴンクエストの楽曲が紹介されていたが、私の中では、ガロが歌った「学生街の喫茶店」が第1位の想い出の曲となる。これが流行った当時、私は大学4年生で、卒論を仕上げるため文京区弥生町にある大型計算機センターへ毎日通っていた。
 昨日、そろそろ寝ようかとしていた頃、東京で震度5強地震があったとのニュースが流れた。娘の旦那も次男夫婦も東京の千葉寄りの区に住んでいて、震源に近いことから心配されたが、直ぐに「何も無く無事」との連絡が届き安心した。
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 写真は今朝のニュースで放送されたものだが、この地震のため、千葉県市原市の養老川にかかる水管橋が破損して水が噴き出した様子である。これを見ていて、先日和歌山で起きた水道橋崩落事故を想い出した。
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 この崩落により未だに広域で断水が続いている。日本のインフラ設備には古いものが沢山あるので、原因を究明しその結果を水平展開して同様の事故を未然に防がなければならない。速報によれば、水道管を吊るしている吊り材に腐食が進んでいる箇所が見つかったとのこと。上図で示すように、この吊り材には引張の力が働き、元々疲労破壊が進みやすい部材である。今後は、定期点検における重点箇所として点検方法の見直しが必要になるだろう。





感染者数減少の謎

 新型コロナの感染者数減少が続いている。減少するメカニズムについては、9/9のブログにて既に説明しているが、専門家も口にする「意識の変化」と同じ理由と言って良い。ただ、意識の変化だけでは、ここまで減少が長続きしないと思われるので、再度、考察を行う。まず、第4波と5波で感染の規模が大きく変わった理由を考えてみる。
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 上図は、感染対策度合いを指標に各度合の人数割合が正規分布となると仮定し、その中に感染するかしないかの境界を示す閾値を書き込んだグラフである。第4波α株に対し第5波δ株の感染力が各段に上がったため、図で示すようにα株の閾値に対しδ株のそれは大きく右に動き、閾値より左に位置する「感染可能性有り人口」が数倍に膨れ上がった(実際の感染者数ピーク値は、第5波δ株が4波α株の4倍程度に膨らんだ)。
 もう一つ注意すべきは、この感染対策度合い毎の人数分布(正規分布)は、家庭外の公衆環境と家庭内環境では大きく異なる点である。f:id:TatsuyaYokohori:20211007225219p:plain
 上図は家庭外の公衆環境では、結構感染対策を徹底している人達が家庭内では大幅に不徹底側に振れてしまうことを示している。これは、家庭内に感染者が一人でも出ると家庭全体に感染者が広がってしまうことを示しており、また、家庭外感染がピークアウトしてもしばらく家庭内感染が続き、感染がオーバーシュートし易いことを示している。
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 上図は9/9のブログで説明済みだが、第5波がピークを迎えようとしていた時、医療崩壊の危機が迫り、その恐れのため皆の意識に変化が生じ、正規分布曲線が青線から右方の橙線に移動し、結果的に感染可能性有り人口が大幅に減少し、新規感染者数も減少に転じたことを示している。私は以前のブログで、この意識の変化が起きる時期を「他人事に聞こえていた緊急事態宣言が自分事に思えて来た時」として、この「意識の変化」が急激に起きるから感染者も急激に減少すると説明した。
 しかしながら、この「意識の変化」だけでこんなに長く感染者数減少が続くとは思えない。10月1日からは全国で緊急事態宣言も、まん延防止措置も解除になっていて、「意識の変化の揺れ戻し」があっても良さそうなものなのに、感染者数に下げ止まりの兆候がまだ見えないのである。心当たりはワクチンの効果である。ここへ来てワクチン2回接種者が60%超えた。この効果はやはり大きいと言える。
 以上をまとめると、新規感染者数が減った(減り続けた)理由は以下となる。
1.8月中旬~9月中旬:第一要因は「意識の変化」による自粛等の対策の徹底
2.9月中旬以降:意識の変化(第2要因)+ワクチンの効果(第1要因)







日本経済の活性化に必要なもの

 昨日、ノーベル物理学賞が、米プリンストン大上席研究員の真鍋淑郎氏に授与されると発表された。誠にめでたいことである。
 今日はノーベル賞に関係無く、昨日の続きで日本経済の今後について考えてみたい。と言うのも、昨日は新資本主義の財源(税金の徴取先)について述べただけに終わってしまい、肝心の「経済の活性化」についての考察にまで至らなかったからである。まず最初にアベノミクスの検証から始める。
 アベノミクスは、「金融緩和」、「財政政策」、「成長戦略」の3本の矢で構成された経済政策であった。実際、安倍政権発足直後の2013年から始まった「異次元金融緩和」は円安をもたらし、価格競争力が強まった輸出関連を中心に企業業績は改善した。日経平均株価は15年ぶりに2万円を超え、バブル崩壊後の最高値に達した。大規模な財政出動を相次いで打ち出し、景気回復を演出した。有効求人倍率は初めて全都道府県で1倍を超え、約45年ぶりの高水準となった。そして400万人を超える雇用をつくり出すことができた。大学の評定風に「優」「良」「可」「不可」で評価するなら、「良」と言ったところであろう。
 ただし、野党やマスメディアの評価は手厳しい。実質賃金は上がらず、多くの人に景気回復の実感が湧かないところが問題点として指摘されている。これをもって野党は「アベノミクスは大企業や資産家等のお金持ちを優遇する政策だった」と非難するわけである。ただ私の見方は違っていて、『アベノミクスは効果があったのだが、ここまでのデフレの負の遺産が大き過ぎて、その効果は雇用面では失業者の削減に食われてしまい、実質賃金引上げまでには至らなかった』である。
 正しく評価した後の反省点は、第1,第2の矢は上手くいったが、第3の矢(成長戦略)が上手く行かなかった点である。岸田政権においても、この「成長戦略」が上手く働かないと、分配と成長の好循環が産み出されずに終わってしまう。
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 私は、「成長戦略のポイントは、成長分野に打って出る若い起業家をいかに沢山育成できるか」だと思っている。上表はGAFAM(GoogleAmazonFacebookAppleMicrosoft)の創業者と創業時の様子である。この5社の株式時価総額東証全社の時価総額を超えてしまった。日本にもこんな会社が1社でもあれば、「日本も成長している」と皆実感できるであろう。注目すべきは、創業者が皆若い内に起業している点である。Amazonを除く4社が、大学在学中や中退して直ぐの若者により創業されている。
 日本で米国のように、大学生が次々に起業する姿を想像することは難しい。ただ、学校教育の中での「投資」や「企業」の教育を通じてのマインド作りや、起業をサポートする銀行や団体の活性化を通じて、なんとか起業家を育成しないと、日本経済の低迷は続くのではなかろうかと心配する。




新資本主義

 昨日、岸田新内閣が発足した。打ち出された政策の一つに「新資本主義実現」がある。所得の再分配を進めて所得格差を縮小させ、分配と成長の好循環を産み出し、経済を安定的なものにしていく政策のようだ。今日は日本の経済について考えてみる。f:id:TatsuyaYokohori:20211005125630p:plain
 上図は各国のGDPの推移を示している。日本が90年代にバブルで名目GDPを膨らました後、ずっと低迷したままであることが分かる。一方で米国は確実に成長し、中国はそれ以上に急成長し、ドイツ、イギリス、フランスにおいても日本以上の成長率で日本に迫ってきたことが分かる。欧州3カ国は人口が日本の半分程度であるから、一人当たりのGDP(国民平均所得)を考えれば、日本はここ25年ほどの間で相対的にどんどん貧乏な国になってきたと言える。f:id:TatsuyaYokohori:20211005132606p:plain
 上図は各国のGDP成長率の推移を表している。日本は年率2%程度の成長率であり、他国と比べても圧倒的に低い成長率である。
 野党の皆さんは経済政策に精通している人が少ない。そして、見えている問題点として「アベノミクスで貧富の格差が拡大してしまった」とおっしゃる。この考え方の延長には「富裕層から税金を取り貧困層へ配分する」があって一般大衆には受けが良い政策となる。しかし、上図を見ても分かる通り、日本経済の一番の問題点は「経済が長らく成長していない」ことであり、この判断を誤ってしまうと「皆そろって貧乏になろう」政策になってしまう。
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 上表は主要各国のビックマック指数を示している。ビックマック指数とは、全世界に展開しているマクドナルドの主要商品である「ビックマック」がいくらで買えるかを比較し合うことで、その国の物価水準が低いか高いかを推し量ろうという指標である。因みに日本では、この表により、米国の36.3%引きの値段でビックマックが買えることになる。
 この表を見て分かることは、日本の物価が非常に低水準であることである。一人当たりのGDPが日本の3/4程度しかない韓国の方がビックマックの値段が高いのである。日本の物価が安いことは、10年ほど前から既に、インバウンドの拡大という形で日本経済に貢献してきた。海外から日本に来ると、誰もが日本の物価の安さに驚き、この価格でこのサービスが提供されるなら何回も来たい と思うわけである。
 これだけ物価が安いと、為替レートが円高に振れそうなものだが、日本の金利が安いためか、1ドル100円を切るような円高にはなかなか進まない。為替レートは一時期(2011年)70円代まで円高に振れたが、それでも潰れなかった日本の輸出企業は、今の為替レートでは当然利益率を上げているはずである。ただ日本の輸出企業は、利益を拡大させてはいるが、それが内部留保の拡大に留まり、成長の糧になってない。従って、ここから税金を取るのは理に適っている。
 もう一つ、投資に対する利益が課税の狙い目となる。今 日本の富裕層は、安全で物価が安い天国のような国に住んでいる。持っている資金は日本より海外へ投資した方がリターンが多い。株価はコロナ禍で一旦下がったが、その後持ち直し過去最高値を更新した。このようにして、海外で儲けた不労所得を物価の安い日本で使えるのだから、今20%の税率を少々上げても、経済にブレーキを掛けるほどにはならないと考える。







季節の移ろい

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 写真は今朝の日の出前の立山連峰である。日の出位置が剣岳のちょい左(北)まで近づいてきて、剣の急峻なシルエットが鮮やかに見えた。もう直ぐ剣岳の真後ろからの御来光が拝めるかも知れない。良い天気であることを願う。
 ここ最近気温が高く、夏を思わせるような日が続いているが、季節は確実に移り変わり、玄関先のシュウメイギクも満開になってきた。f:id:TatsuyaYokohori:20211004140243p:plain
 私の実家(本家)からは柿が送られてきて、もう直ぐ新米も入るから取りに来るように とのことだった。
 ウォーキングコースのあちらこちらで、金木犀が香しく匂っている。この香りを嗅ぐと、堀内孝雄の「君のひとみは10000ボルト」を想い出す。
 鳶色のひとみに 誘惑のかげり
 金木犀の 咲く道を
と歌っていた。10月初旬に咲く金木犀は、香りで季節を感じさせる。私はこの香りを嗅ぐと高校の学園祭を想い出す。校庭にある金木犀が香りを放つ頃、学園祭をやっていた。
 ニュースでは、緊急事態宣言解除後初めての土日となった各地の様子を伝えていた。無観客での小学校運動会や居酒屋でのマスク会食等、もう前の状態そのままには戻れないことを示していた。ただ、確実に前へ進んでいると感じられるので、新しい政府にはこの調子で、感染者数なんかに一喜一憂するのではなく、重症化防止が最重要と捉え、ワクチン接種促進と医療体制拡充に取り組んでもらいたい。そして同時に経済を回すことにも心血を注いでもらいたい。

 

初めての水泳訓練

 10月の第1日曜日は例年住民運動会を行う日であったが、昨年に引き続き今年もコロナの影響で中止と決まった。その代わりでもないのだが、8月から閉鎖となっていた市営のパークゴルフ場が再開されたので、今日は2ヶ月振りに町内同好会の皆さんとプレーした。
 帰宅し昼食を取ってから直ぐに、娘がネットで購入した「赤ちゃん用浮き輪」を試してみようということになった。f:id:TatsuyaYokohori:20211003153245p:plain 
 上にネット広告の写真を示すが、この浮き輪の効能が以下のように書いてある。

 水に浮かぶ事から始まるプレスイミングは、羊水にいた頃の記憶を忘れないうちから手で水をつかむ感覚、浮いている感覚、水に浸かっている感覚に親しみ、水への抵抗感や恐怖感をぬぐいさること、水中でのバランス感覚や心身ともに感覚を刺激することで好奇心を促す事につながります。

 生後1ヶ月でまだ首も座らない坊やの首にこの浮き輪を巻き付け、お風呂の浴槽に30cmほどお湯を張って、その中に坊やをそっと入れると、坊やはぷかぷかと浮いて時折足をばたつかせた。浴槽の壁に近づけると、足で壁を蹴って前へ進む形となったため、娘はそれをビデオ撮影し、爺ぃじ と 婆ぁば は手をたたき「すごい、すごい」と言って喜んだ。