タテよこ斜め縦横無尽

田舎の年金暮らしのたわごと

今日から10月

 今日から10月である。会社務めをしていた頃は、10月初旬は上期の業績評価をして下期の見直し計画を作る時期であったが、会社を辞めてからは、そんな年度の節目を感じることも無くなった。ただ、アルバイトでやっている仕事の下期の見通しがまだ見えないので、『上期ぐらいの量で仕事が来れば良いのだけれども』とは思っている。
 10月は神無月と呼ばれ、日本の各所にいる神様は皆 出雲大社に集合するため神様がいなくなってしまう。ところが、恵比寿様だけは居残り我々を守ってくれるから安心なんだそうである。
 昔東京に住んでいたが、10月1日は都民の日だった。東京都の前身である東京市明治31年10月1日、それまでの「市制特例」による不完全な自治体制から脱して、完全な自治体として独立した。その日にちなんで都民の日と決まったそうである。都民の日は、都立の小中高校がお休みになるので、子供達が仲間同士でディズニーランドへ行く日でもあった。因みに富山県民の日は5月9日であり、明治16年(1883年)5月9日に石川県から分離する形で今の富山県が設置された日に因んで制定されている。ただ、東京都のように公立校がお休みになることはない。
 今日は娘と坊やの一ヶ月検診。妻から「あんたが付いて行っても埒が明かないから」と言われ、私は家で留守番。妻はパートを休み、娘と坊やの付き添いで病院へ行った。よく産後の肥立ちと言って、床上げまでの3週間は安静にしていなければならないと言うが、娘は体力だけは人並み以上で、産後に健康を害することもなく順調に経過した。坊やも健康そのものである。新生児とは生後4週間までを言うそうだから、坊やはもう新生児を卒業して乳児となった。順調に時は流れていく。そして娘と坊やが東京へ戻る日がだんだん近づいてきた。

孫の個人情報が覚えられない

 今日で坊やが誕生して丁度一ヶ月が過ぎた。そして今日はアメリカに住む5番目の孫の2才の誕生日でもある。
 いまどき、孫が6人もいるというのは珍しいのかも知れない。孫の誕生日は1月、3月、5月、8月、9月、12月とばらけているし、年齢も 11、9、6、4、2,0才 とほぼ等間隔で生まれたことになる。この孫たちの名前と誕生日と年齢を覚えておくことはなかなか難しい。
 アメリカにいる5人の孫は First Name とMiddle Nameと名前が2つ有り、一方が和風名、他方が洋風名となっている。最初の一人目は、洋風の名前の方にも漢字を当てて日本の市役所に出生登録された。この、無理矢理漢字を当てはめるという作業がなかなか難しくて、二人目の出生登録時は洋風名の方はカタカナで登録したと長男は言っていた。3人目以降は米国で生まれたので、漢字表記は和風名の方だけだが、実際、漢字が必要になるのは日本領事館へ届け出する時のみとなった。こちらは長男からの報告を聞いているだけなので、普段呼んでいる名前がFirst Name か Middle Name か分かっていない。また、洋風名のスペルに関しては怪しいものである。洋風名は聖書から引用したとか言っていたが、どの子がどうだったか忘れてしまった。
 このようにして、孫一人に対しての覚えておくべき個人情報量が通常の2倍になるから、皆覚えていられなくなってきた。それで我が家のリビングには、昨年のと今年のとカレンダが二つ吊ってあり、月初めには、昨年のを見ながら今年の方の誕生日欄に1才プラスした年齢を書き込むようにしている。
 孫が沢山いるのは、きっと幸せなことなのであろう。どの子も健やかに成長してくれたら良いと願うばかりだ。
 

自民党総裁選で思ったこと

 本日、自民党総裁選が行われ、岸田文雄氏が第27代総裁に決まった。私としては安定感のある人に決まって良かったと思っている。今回の候補の中で、河野さんがリベラル、高市さんが保守派、岸田さんが中道のように思えたが、ここでふとリベラルとは何か、保守とは何かと思った。
対立軸となる以下の政策では、確かに両者の意見が真っ二つに分かれる。
1.選択的夫婦別姓
 ・リベラル 河野氏 賛成
 ・保守派  高市氏 反対
2.女系天皇
 ・リベラル 河野氏 賛成
 ・保守派  高市氏 反対
上から言えるリベラルおよび保守派の特徴は以下のように思える。、
 リベラル:過去のしきたりや伝統に捕らわれず、個人の自由と男女平等を最大限尊重する
 保守派:個人の自由と男女平等は尊重しながらも、家族や天皇制等の伝統を維持しようとする
 メディア陣や評論家は専らリベラル応援団となる人が多いように思える。そしてその論拠は「世界標準だから」である。私も昔から「改革」という言葉は好きであり、守旧派にはなりたくはないと思っているが、長い歴史に裏打ちされた伝統を変えて問題無いかと問われれば「分からない」としか言えない。
 例えば、女系天皇であるが、もし女系天皇が正式に法律にて制定され、その後小室さんと眞子様の間に男子が誕生し、悠仁様にも愛子様にも お子ができず、眞子様の子が天皇になると決まったら、日本国民はそれをよしとするだろうか? 多分、多くの国民は納得しないような気がする。
 長い間大事に守ってきたことが、たった一つの間違いにより、取り返しのつかないようになることは避けなければならない。ただ、間違ったと気付くのはいつもあとのことである。秋篠宮眞子様をICUなんかに入れずに学習院大学へ入れておけば良かったと悔やまれているに違いないのである。

坊やの睡眠について

 今日は昨日に引き続き坊やを題材にして、睡眠について考えてみる。坊やにはまだ体内時計が形成されてない。体内時計は日の光を浴びることで形成され保持されるようになるので、生まれてまだ一ヶ月に満たない新生児には備わってない。ただ、娘によれば、最近は夜1回で5時間ほど寝てくれているようなので、昼と夜の区別がこれからだんだん付いてくるのだろう。
 睡眠はレム睡眠とノンレム睡眠を繰り返すが、坊やを見ていると、レム睡眠(Rapid Eyes Movement)中は、眼球ばかりでなく両手両足を盛んに動かす。どんな夢を見ているのだろうか? と考えてみたが、9/24のブログで書いたが、坊やの目に映った映像は脳には届いているが、その映像が何かを判断するところの神経回路配線工事をやっている最中なので、夢のようなものは見ているかも知れないが、それは断片映像のストロボ写真に近いものであり、しかもその写真に何が映っているか理解できない状況だと思われる。
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 レム睡眠は記憶の定着に重要と考えられている。上図はレム睡眠の2つの働きを表している。まず一つ目が海馬の制御である。レム睡眠中にはθ波という6~10 Hz程度の脳波が,海馬と呼ばれる脳部位で観測される。海馬は記憶形成において重要な役割を担う部位であり、また、成人しても神経新生が依然として活発に行われている場所としても知られるようになった。そしてレム睡眠は海馬の活動を制御することで,直接的に記憶形成に関与することが明らかとなった。
 2つ目が徐波の生成促進である。徐波とは周波数4 Hz以下のゆっくりした脳波であり,大脳皮質のニューロンの膜電位が同調してゆっくり振動することによって生じる。徐波は深いノンレム睡眠時に生じやすく,神経配線の定着(シナプスの可塑)に貢献し学習や記憶形成を促すと考えられている。レム睡眠が阻害されるとこの徐波生成が徐々に減衰するので、レム睡眠は記憶形成と定着に間接的に働いていると言える。
 さて、ここから先は私の勝手な想像であり、エビデンスも何もない空想の話となる。まず仮定として、海馬には短期エピソード記憶が保存されるとする。そしてこの短期記憶がレム睡眠中に大脳皮質に転送され、長期記憶として記憶の定着化が進むとする。このように仮定した場合、レム睡眠中は、睡眠に入る前に海馬に記憶された、まだふわふわとして固定化していない記憶が呼び出され、大脳皮質にあるニューロンシナプスに対し、記憶の新規登録や上書きが為されることになる。この海馬から大脳皮質への記憶転送の際、大脳皮質のあちらこちらが刺激されるため、これが非現実的な夢として現れる。
 坊やのような新生児の場合、まだ大脳に登録されている記憶は少ないため、海馬から転送される記憶は、ほとんどが新規情報として登録される場合が多い。この新規登録がどのようになるかを想像すると、それは今まで発火したことがないニューロンが初めて発火することを意味する。真っさらなニューロンは、おぎゃーと生まれた時、既に成人が持つニューロンの数分生成されているが、それを発火させるに必要なシナプス結合ができてない。このため新規登録時は、シナプスを伸ばしたり、シナプス先端で神経伝達物質を放出して相手方のニューロンへ連絡する部分の導通性アップが必要になる。このようにして、記憶の新規登録が多い新生児の場合は、レム睡眠の割合が成人よりも多くなる。また、新生児の場合は、母親との接触やおっぱいの感触等の触覚情報が大きな意味合いを持つため、レム睡眠中に運動神経も刺激されることになり、両手両足をばたばたさせながら夢を見ることになる。
 ということで、今日は想像を(妄想を)膨らませてしまった。

坊やのおならとウンチの話

 もう直ぐ生後一ヶ月となる坊やを抱っこしていると、最近よくプップとおならをする。しかもその匂いがだんだん臭くなってきた。こういう身近なところでも、例えば「屁はなぜ臭いのか?」と問われたら、直ぐには答えられない。今日はその辺りを調べてみた。
 「屁はなぜ臭いのか?」と「ウンチはなぜ臭いのか?」の答えは同じになる。食べ物は人間の胃や小腸で消化され吸収されるが、その食べかすが大腸に運ばれ、そこで腸内細菌により発酵する。この時にできるメルカプタンと硫化水素が臭い匂いの元となる。
 上記はスマートな答えではあるが、臭い成分を分析的に答えているだけで、「なぜその成分を臭い(いやな匂い)と感じるのか?」に答えてない。「犬はオシッコを臭いと感じるか?」と質問したら、多分答えは「ノー」であろう。自分のオシッコと他者のオシッコの嗅ぎ分けをルーティーンワークにしている犬が、オシッコを臭いと思っているはずがないのである。
 人間は糞尿を「臭い(いやな匂い)」と感じるように進化したと言える。地を這う爬虫類や鼻が地面に近い位置で活動する哺乳類にとって、地面から届く匂いの情報は視覚情報や聴覚情報に勝るとも劣らぬ重要な情報である。一方で、人間にとっての嗅覚情報は、視覚情報や聴覚情報よりも重要度はかなり落ちる。ただそんな中で大きな意味有り情報となるのは、食べてはいけないことを意味する腐敗臭であり、病気の感染を意味する糞尿の匂いとなる。つまり人間は、これらの匂いを「いやな匂い」として忌避する方向へ進化したと思われる。
 今日二つ目の疑問は、「ウンチの色はなぜ茶色か?」である。坊やのウンチはほぼ黄色である。うんちを黄色っぽくする色のもとは、肝臓から出る胆汁色素のビリルビンである。寿命を終えた赤血球の中のヘモグロビンは肝臓にてビリルビンに変えられ、胆汁と一緒に十二指腸に噴出して消化液として働く。赤ん坊のウンチが黄色なのは、このビリルビンが黄色だからである。人は成長するに伴い食べ物も多様化し腸内細菌の種類も増えてくる。ビリルビンの色も腸内細菌の作用により黄色から茶色に変化する。従って、ウンチが黄色なのは胆汁の色が黄色だからであり、ウンチが茶色なのは、その胆汁に腸内細菌が作用して茶色に変化するからである。
 坊やの屁が臭いのは、坊やの大腸内で腸内細菌が活動を始めたからである。坊やのウンチが黄色なのは、坊やの肝臓が古くなった赤血球を処理してビリルビンに変え坊やの十二指腸に排泄しているからであり、ウンチが茶色でないのは、まだ母乳しか飲んでいないから、腸内細菌は乳酸菌やビフィズス菌が主流でビリルビンが黄色から茶色へ変色しないからである。

P.S.
 母子手帳にはウンチ判定用の色見本があって、薄い白色から黄色を経て黄土色まで、7色の見本色が示してある。1番から3番までの色の場合、「胆道閉鎖症」の疑いがあるから直ぐに小児科医に相談するよう書いてある。坊やは6番目の色で問題無しである。

婿殿再来富

 昨日、婿殿が3週間振りに娘と坊やに会いに来た。東京での一人暮らしは寂しいのだろうし、30代後半でようやく生まれた我が子はやはりかわいく、ネット越しの画像データだけでは物足りなくて、逆にリアルで抱きたい気持ちが募るばかりになるのであろう。坊やが大学を卒業する頃、お父さんは還暦を迎える。多分その頃には70歳定年が当たり前になっているか、あるいは定年という制度自身が無くなっているだろう。私も米寿を迎える頃になるが、そこまで生きていられるかは神のみぞ知るである。
 娘は「ゆとり世代」(1987年4月2日から2004年4月1日までに生まれ、ゆとり教育を受けてきた人たち)に生まれ、彼女のここまでの30年間は「日本の失われた30年」とほぼ重なる。
 親たちの世代は、高度成長期からオイルショックに狂乱物価、バブル期を過ぎて長い低迷期に入った。その子供の世代は、物心付いた時からずっと低迷期ばかりであり、これが普通の状態になっている。さて、そのまた子供の世代はどんな時代を生きて行くのだろうか?

第6波予想

 富山県では27日(月)から新型コロナウイルス警戒レベルがステージ2に引き下げられる。全国的にも感染者数は低減を続けており、この傾向が続けば、9月末の関東圏・関西圏の緊急事態宣言解除はほぼ確実と言っていいだろう。今日は今後の新型コロナ感染症の行方を占ってみる。
 世間で感染症専門家と言われる人達は、このところの急激な感染者減少の理由を説明できず困っている。そしてそんなところを元大阪府知事橋下徹氏に、
 「日本の専門家の皆さんはずっと『人流、人流』と言って来たので、このところの 人流が減ってないのに感染者が減り続けている状況が説明できてない。そして『不思議だ』と言っているだけ。不思議じゃ困るのですよ。そのあと色んな理由が出て来るけど、科学的な理由というより後付けの理由ですよ。挙句の果てが『若者の意識が変わった』と言い出した。意識だったら 人流 関係ないじゃないですか。間違っても、反省も謝罪もない。これが政治家だったら、メディアに徹底的に叩かれているところですよ。」
と責められ散々な状態になっている。
 こんなに責められても、一部の警鐘を鳴らすことに使命感を感じている専門家は、「それでも第6波は必ず起こる」とか「感染対策の気を緩めたら必ずリバウンドする」と言い張る。私も第6波は起こるし、リバウンドはあると考えているが、専門家が科学的根拠を示さずこんな占い予想を唱えるから、状況が逆に悪化してしまうのだとも思っている。彼らが言っていることは、狼少年が言っていることと同じになってしまったのだ。
 未来を科学的に予想することは難しい。それは、未来が過去とは異なる環境条件になってしまうからだ。
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 上図は、新型コロナの新規感染者数と新規死者数を表している。ここまで 1波から5波までの波が周期的に来ていることが分かる。ここで何故「波」が出来るのかを考えてみる。私の想像では、第1波は武漢株から変異した欧州株の襲来、第2波は東京株が生まれていて広まった、第3波は季節要因、第4波はアルファ株襲来、第5波はデルタ株襲来 となる。すなわち、私の予想では、たとえ新しい変異株が襲来しなくても、この12月から来年の1月にかけて第6波は必ず来ることになる。次にその第6波での感染規模の予想をしてみる。感染者数は、第5波において第3,4波の4倍程度に膨れ上がった。しかしながら死者数は第3,4波の6割程度に収まっている。明らかにワクチンが効いてきている証拠である。この事実から推論すれば、第6波の感染者数は第5波と同じくらいになるかも知れないが、死者数は第5波以下になるであろうと予想できる。