タテよこ斜め縦横無尽

田舎の年金暮らしのたわごと

マイナ保険証対応

 今日は半年に一度の前立腺細胞点検日。肥大化した前立腺細胞がガン化していないかを検査する日である。いつもより若干早めに家を出て、県立中央病院には8時15分ぐらいに到着した。受付を済ませた(診察券カードを通した)後、8時半のレセプトカウンタが開くまでのしばらくの間、待ち行列に並んで待っていた。待っているのはほとんどが高齢者、その付き添いも高齢者、いつもの病院の風景であった。そんな中、「今年の12月からは紙の保険証が廃止となりマイナ保険証に代わりますので、まだ申請手続きをされてない方は早めに申請ください」との構内放送が流された。それじゃ今日の保険証確認はマイナンバーでやろうと思い、受付事務員にマイナ保険証を差し出したら、「マイナ保険証による確認は、あそこのカード読み取り機でやってください」と言われた。なるほど、受診者が自らやれば良いのである。そこで、そこまで行きマイナンバーカードを読み取り機に挿入した。そうすると、「顔認証」と「パスワード入力」の二つの選択肢が表示されたので、「顔認証」を選択し、指示通り自分の顔が指定の枠内に収まるように顔をカメラに近付けた。しばらくして、画面表示が「接続中」に変わったので30秒ほど待った。しかしながら画面はずっと「接続中」のままだったので、カードを抜いて、横にあった別の読み取り機に挿入し、「パスワード入力」の方を選択してやったら、今度は無事成功して保険証確認を終えることができた。
 保険証確認の待ち行列には十数名並んでいたが、マイナンバカードで確認を済ませたのは私一人だった。紙の保険証廃止までまだ8ヶ月ほど時間はあるが、前途多難だと思った。慣れてしまえば早くて便利(レセプトカウンタが開く前に自分で保険証確認ができる)なのだが、デジタル難民の高齢者が慣れるまでには、相当の混乱があるだろう。
 採血に1時間待ち、診察に1時間半待ち、検査結果はいつもと同じ基準値を少々オーバーで「要観察」は継続すると聞いて診療が終わり、会計を済まそうとしたのが11時半。いつもと同じ半日仕事となった。最後に会計スタッフから「次からは、最初にマイナンバーで保険証確認をした後、受付をしてください」と言われた。そうすれば、受付時にプリントアウトされる診療シートの備考欄に「窓口で保険証確認をしてください」とは表示されないとのこと。マイナ保険証を使って医療事務も効率化できたら良いと思った次第である。