タテよこ斜め縦横無尽

田舎の年金暮らしのたわごと

日本とアメリカでは大違い

 今朝のウォーキングでいつもと違うコースを歩いていたら、一人の少年がランニングで私を颯爽と抜き去って行った。直ぐに のび太君 だと分かった。のび太君とは、ドラえもんの相棒のあの のび太君 だが、2年ほど前に彼を初めて見かけた時、彼がめがねを掛けていて、ぎこちない走りで早朝練習をしていたので、私が勝手に彼をそう呼んでいた。前回見かけたのは1年前の夏休みであり、身長が伸びて中学生になったのだと思ったが、今朝見た彼は身長が更に伸びて170cmを越えていた。その瞬間『孫(長男の第1子)と同い年なんだ』と思った。
 その孫の身長が180cmを越えたことは先日ブログに書いたばかりであるが、3日前のFacebookには、彼に関する更に衝撃的な動画がアップされていた。なんと、13歳の少年がセスナ機を操縦している動画だった。長男は「素敵なフライトだった」とコメントしているし、Wow! とか That's awesome!とかのコメントも並んでいて、長男の回りにいるアメリカ人の知人にとっても「びっくり」だったことが伺い知れる。
 長男からは以前に、「彼はサッカーに打ち込んでいたが、更に上を目指すには隣の州のテキサスまで引っ越すことになるので、それはできないと言ったら、最近はパイロットになりたいと言ってる」と聞いていた。そして、1週間前のFacebookには、セスナ機の操縦席に乗った写真がアップされていて、彼が夏休みにパイロット養成合宿に参加したことを知るに至っていた。しかしながら、その合宿で、まさか中学生が訓練飛行を体験できるとは思いもよらなかった。
 アメリカとは、中学生にとっても、日本とは異なる多くの選択肢を提供してくれる国のようだ。私も長男も、中学生の夏休みは部活動に明け暮れる毎日だったのだが、そもそも学校が主導する部活動が存在しないアメリカにおいては、長い3ヶ月もの夏休みに何をするかは、少年少女各個人の判断に任される。できる範囲が制限されてないので、やりたいと思えば何でもできる。何かアメリカのパワーの源泉を見たような気がした。
 彼は13年前日本で生まれたが、誕生時に米国から嫁の両親(彼にとって祖父母)が駆け付け、富山で私の親類と一緒に誕生パーティをした。その時撮った記念の集合写真には、20名ほどの笑顔が並んで写っている。あれから13年の時が過ぎ、写真の中の4人が亡くなり、新たに6人の孫が誕生した。このようにして時は流れ命は引き継がれていく。ご先祖様が想像だにしなかった形で。