タテよこ斜め縦横無尽

田舎の年金暮らしのたわごと

おせち料理

 今年初めて、欧風レストランのおせち料理を注文して頂いた。三段重箱に入った豪華なおせちは、高齢者夫婦には量的には多めであり、食べ盛りの若者があと二人いたなら丁度良いくらいであった。まあ、昼も夜もそして明日もおせち料理を食べれば食べ切れるであろう。
 中身は、欧風と言いながら、黒豆、田作り、栗きんとん、なます、かまぼこ、数の子筑前煮 とおせち料理定番の品もかなり含まれており、それに加えて、鴨ロース、サーモンマリネ、ほたてテリーヌ、スズキのエスカベッシュ、生ハムとりんごのコンポート、カマンベールとチェダーチーズ、スパイスケーキ と、料理名を聞いてもどんなものか想像できないものも含まれていた。
 我が家の正月は最近はいつも二人きりで、息子や娘は里帰りして来ない。大坂で生まれ東京で育った子供たちにとっては、富山は故郷ではないのである。そんなわけで、新型コロナが流行る前から、帰省するのは盆休みぐらいであり、親も『冬の富山に帰ってきても寒くて雪が降り大変だから、帰って来なくても良い』と言ってある。もう、ネットのビデオ通話でいつでも顔を見ることができるので、わざわざ帰省する必要はないのだが、元日に二人だけでおせちを食べている時、ちょっと寂しい気がした。