タテよこ斜め縦横無尽

田舎の年金暮らしのたわごと

北条泰時の功績

 昨日で今年のNHK大河ドラマが終了した。この1年で、平安末期から鎌倉幕府安定までの激動の流れと雰囲気を、物語を楽しみながら勉強させてもらった。正に、日本が中世封建制への道を歩み出した時期であり、未来の日本の道筋を決めた時代であった。時代が変わったと思わせる事件が最終回にあった。承久の乱である。勝った方の北条義時後鳥羽上皇島流しにしたのである。これにて朝廷の政治への関与が排除され、武家政治が確立したと言える。
 頼朝や義時は、新しい時代を切り開いたと言う意味で、その功績は大いに評価されるべきだが、今回私は、『北条泰時がいたからこそ武家政権が安定して続くことになった』と思った。泰時は、承久の乱で幕府側の総大将となって朝廷軍に勝利し、義時の死後執権となり御成敗式目を制定した。そしてこの法律に従い政(まつりごと)を執り行った。たとえ自分側に不利な判決になろうとも、法を優先して裁きを行ったのである。私は、泰時が日本の法治主義の基礎を作ったと高く評価したい。