タテよこ斜め縦横無尽

田舎の年金暮らしのたわごと

今回は大雪になるか?

 今朝は久々の降雪で玄関前の私道にも数cmの雪が積もった。この程度の雪であれば、雪国の生活に支障を来すこともなく、スキー場の雪不足が解消されるという意味では「恵の雪」なのかも知れない。ただ、この雪が金曜まで続くとの予報であり、特に明日夜から明後日朝までは警報級の大雪になるかも知れないと予想されている。それでどの程度の積雪になるか考えてみた。
f:id:TatsuyaYokohori:20220112131424p:plain
 上図は今朝9時の天気図と衛星画像であり、冬型が強まり日本海側で雪が降っていることが読み取れる。
f:id:TatsuyaYokohori:20220112131703p:plain
 上図はクリスマス寒波時(昨年12月26日9時)の天気図と衛星画像であり、今朝と同じように冬型が強まる状況であった。この時は確かに警報級の大雪になり、27日午前8時までの48時間降雪量は、彦根市で74センチ、米原市で67センチで、いずれも統計を取り始めた2001年以降で最多となった。
 さて、今回も警報級の大雪になるであろうか? 私の考えは「No」である。その理由は、「今回は寒気の張り出しが弱い。このため日本海寒冷渦が生まれず高層の積乱雪雲が発生しない。このため、今回は北陸の平野部で豪雪となる「里雪型」にはならず、山間部でより多く降雪となる通常の「山雪型」となる」からである。
 今回の寒気の張り出しが弱いことは、シベリア高気圧の気圧の高さと張り出し度合いを見れば分かる。クリスマス寒波時は、中心が1058 hPaの高気圧が中国本土を覆うように張り出して来ているが、今朝のシベリア高気圧は、シベリアの奥に鎮座したまま張り出す気配がない。明日夜から明後日朝までが「警報級の大雪になる可能性あり」と言われているが、以下の2日後予想図を見て分かるように、寒気の張り出しが無ければ、北海道や東北で大雪になる可能性があっても、北陸の平野部で大雪になる可能性は無い。もちろん北陸でも山間部では相当の雪が降る可能性はあるのだが、山間部で雪が多いのは通常のことであり、敢えて「警報級」と呼ばない方が良いと思う次第である。
   f:id:TatsuyaYokohori:20220112133231p:plain