タテよこ斜め縦横無尽

田舎の年金暮らしのたわごと

生命は元素を選り好みして誕生し進化した?

 
 ある本を読んでいたら、興味深い表を見つけたので書き写した。「人体構成元素」である。上表は、人体を構成する元素の比率を「モル比率(個数比率)」と「重量比率」で表している。ヒトの主成分は水だから、当然 H(水素)と O(酸素)の比率が大きい。個数比率で言えば、水素が62%、酸素が22%であり、この二つの元素で84%も占めてしまう。重量比率としても、この二つの元素で67%も占めることになる。


 上表は地殻と地球と宇宙の元素構成比率を重量比率として表したものである。これらの3つの構成比率は人体の構成比率と大きく異なっている。これは生物が元素を選り好みする形で誕生し進化したことを暗示している。
 宇宙人や地球外生命はどんな元素構成比率であろうか? 多分水は主成分になっているのではなかろうか。元素としては地球生命と同じように水素と酸素の構成比率は高いはず。また、生物の要件となる「代謝」も、地球生命と同じように糖類を燃やしてエネルギーを得ているのではなかろうか? 元素としては炭素の構成比率も高いであろう。そして、体の構成物質となり、化学反応の触媒としても働くタンパク質も必須構成要素となり、必然的に窒素の構成比率もある程度の大きさであろう。このようにして、構成物質や構成元素で考えた場合、地球生命と地球外生命に大きな違いがないように思えてきた。私の想像力が足りないからであろうか?