タテよこ斜め縦横無尽

田舎の年金暮らしのたわごと

梅雨明けしそうな雲行き

 今日は、夜半から吹き始めた強風の中、朝の日課となっているカボチャの人工授粉とインゲンやシシトウの収穫を行った。強風でカボチャの棚は平行四辺形に撓み、ミニトマトの風除けビニールシートを止めるクリップが地面のあちこちに散乱している状況だったが、骨組みは何とか持ちこたえていた。

 今日は朝から暑く、富山市の今日の最高気温は36度の予報となっている。気団が夏の気団に変わって、私の肌感覚で言えば「梅雨が明けた」と言っても良い雰囲気になっている。

 上図は2日後と3日後の天気図であるが、梅雨前線が北上し梅雨明け宣言しても良い天気図となっている。6月中に梅雨明けするとは異例であるが、なぜそんな風になるのか考えてみた。
 理由の一つ目が「太平洋高気圧が弱いようで意外に強かった」である。今年はラニーニャの年に当たり、本来、太平洋高気圧が強くなる傾向にある。ところが今年は、インド洋の高水温でチベット高気圧が発達し、その煽りでフィリピン沖の台風発生が異常に少なくなり、その結果太平洋高気圧の発達が遅れ気味になっていた。ところがここへ来て、チベット高気圧と太平洋高気圧が2つ合わさって巨大な高圧帯となり、暖気をせっせと北へ送り始め、梅雨前線を押し上げる形になってきた。
 理由の二つ目が「オホーツク海高気圧が意外に弱かった」である。今年は梅雨入り前半は梅雨寒となり、オホーツク海高気圧が強いような印象だったが、梅雨寒の原因は、例年より大きい北極振動が、北半球中緯度上空まで寒冷渦を南下させたためであり、オホーツク海高気圧が強いわけではなかった。振動のピークが過ぎ寒冷渦が抜け、偏西風が北へ蛇行し始めた後は、急激に南からの暖気が入り込む形となった。