タテよこ斜め縦横無尽

田舎の年金暮らしのたわごと

今回は大雪になるか? 続編

 昨日のブログで、「今回は警報級の大雪にはならない」と言った。昨日から今朝にかけて結構な降雪があったが、湿った重い雪で降っても溶けたので、積雪としては20cm程度であろうか。ここまでは大雪注意報も出ず、雪国の普通の降雪風景である。
 ところが、今朝のTV情報番組で気象予報士が「これからJPCZが発生して大雪になる可能性がある」と言った。昨日の 48時間後予想図には、その気配のかけらも見えなかったJPCZが生じると言うのである。
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 JPCZ(Japan sea Polar air mass Convergence Zone)は日本海寒帯気団収束帯と呼ばれており、強い寒気が日本海南部まで降りて来た時生じる。このような状態になった時、北朝鮮北部の山岳地帯で分断された季節風日本海上で合流し、そこに低圧帯が発生して上昇気流が生まれ高層の積乱雲が発生する。そしてその雪雲が西風に乗り日本列島にぶつかり大雪となる。
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 上図は、昨年1月のブログで示した「豪雪発生メカニズム」を説明した概念図である。この時私はまだJPCZという専門用語を知らなかったため、この寒帯気団収束帯を「気圧の谷」と表現していたが、昨年1月の豪雪時にはJPCZが気圧配置図にもはっきりと現れていた。
 JPCZが発生すると日本海で高層の雪雲が発生し、それが西風に乗って日本列島に運ばれ大雪となる。雪雲は日本海上で十分発達するので、雪は海上から降り始め、平野部ではどか雪となり、山間部の積雪は平野部より少なくなる(里雪型)。
 JPCZが現れるなら、今夜から明朝にかけて、北陸の平野部でも警報級の大雪になる可能性がある。十分な注意が必要である。