タテよこ斜め縦横無尽

田舎の年金暮らしのたわごと

豪雪発生条件の検討

 昨日のブログで「今夜から明朝にかけて警報級の大雪になる可能性がある」と書いたが、今朝7時時点の富山市の積雪は37cm、市内から7,8km山側にある富山空港で41cmとなり、いつもの標準的な大雪となった。雪は今日一杯降り続く予報だが、大雪のピークはもう過ぎており、昼間の雪は降っても溶けて積もらないので、これ以上の積雪にはならないだろう。昨日はJPCZ(日本海寒帯気団収束帯)が出現するので警報級の大雪になる可能性があると言ったが、そうならなかったので、今日は豪雪(警報級の大雪)となる条件を考察してみた。
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 上図は、豪雪となった昨年1月(左)と今回(右)の天気図を比較したものである。昨年の豪雪時はJPCZが広範囲に広がり3日間続いたが、今回のJPCZは今朝6時の段階でほとんど消滅していることが分かる。
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 両者を比較すると上のようになる。「豪雪」となる条件が見えてきた。シベリア高気圧が異常に発達し中国本土を覆うくらいに張り出してきた時、「豪雪」になるようだ。これは、寒気の押出し側(シベリア高気圧)と引込み側(オホーツク海低気圧)との関係として考えれば理解し易い。いくら引込み側が非常に強くても押出し側が普通なら、寒気が間欠泉のように途切れて吹き出し素早く日本列島を通り過ぎるので、標準的な大雪にしか成り得ない。一方で押出し側が非常に強い場合は、引込み側が普通でも、連続する強い寒気がゆっくりと時間を掛けて日本列島を通り過ぎるので「豪雪」になるのである。