タテよこ斜め縦横無尽

田舎の年金暮らしのたわごと

今回のクリスマス寒波は山雪型の標準的な大雪

 昨日(25日)午後から雨が雪に変わり、今朝起きたら30cmの積雪となっていた。一晩で30cm積もると大雪警報が発令となるが、今年1月の災害級の豪雪を経験した私にとっては、『この雪は豪雪にはならない』と判断できた。
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 上は今朝6時の天気図と衛星写真であり、西高東低の強い冬型で山陰から北陸にかけて広範囲に雪雲が発生しているのが分かる。ただこれは、標準的な大雪になるパターンであるが災害級の大雪にはならない。一方で以下は、一晩で50cmの積雪となった今年1月8日6時の天気図と衛星写真である。今朝との違いは、天気図において日本海中部に低圧部が発生し気圧の谷として等圧線に折れ曲がりが生じていること、またこの低圧部発生のため山陰沖の日本海に積乱雲による雪雲が多数発生して、それが西風に乗って北陸に吹き付けている点である。すなわち、今年1月上旬の雪は平野部で大雪となる里雪型であったのに対し、昨日から今日に掛けての雪は、山間部の方が積雪が多くなる標準的な山雪型だったわけである。
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 昔は衛星画像が無かったから、気圧配置図だけから判断して、等高線がより混み合っている上の方(今回の方)が積雪が多くなると予想したに違いない。しかし今では衛星写真アメダスから、現在どの地区で降雪量が多いかが直ぐ分かるようになった。また、コンピュータも高速で計算してAI予報もできるようになった。AIで将棋や碁の次の最良手が予想できるのと同じように、過去の天気図と衛星写真のデータを全部コンピュータへ入力しておけば、AIが過去のデータと照らし合わせて、現状に一番近い過去データを探し出し、未来の天気を正確に予想することもできるようになった。
 最近は、新型コロナ感染者数予測にも「AI予測」というものが出てきた。天気予報もAI予報に変わる日が来るかもしれない。もしそうなったら、『専門家は要らなくなるのでは』と思ってしまう。