タテよこ斜め縦横無尽

田舎の年金暮らしのたわごと

JPCZ(日本海寒帯気団収束帯)位置の予測精度向上

 大寒波が襲来した今朝、リビングのカーテンを開けたら、ガラス窓のアルミサッシに、昨晩の暖房で結露した水滴が氷となってへばりついていた。久々の室内氷点下である。一方で積雪の方は富山市内で19cmと予想値を大幅に下回った。以下の図は昨日15時の天気図と衛星画像であるが、日本海JPCZが形成され、雪雲が発達したことが分かる。今回はJPCZで発生した雪雲が北西の季節風に乗って山陰地方に運ばれ大雪となったようで、島根県松江市で32cm、鳥取県米子市で37cmと北陸を超える積雪量となった。

 それでは、2年前の豪雪時と今回の大寒波はどこがどのように違うのであろうか?

 上図は2年前の1月、富山市で120cmを超える豪雪となった時の初日の天気図と衛星画像である。この時の積雪は初日に50cmを超え、2日目には1mを超え、3日目には最深積雪128cmを記録した。
 2年前と今回の天気図・衛星画像を比較し、違いを以下にまとめた。

 さて今回、コンピュータのシミュレーション結果は、JPCZ形成位置、および雪雲の到達地点をほぼ正確に言い当てていて、山陰地方に大雪が降る予想となっていた。これはすごいことであると思う。夏に発生する線状降水帯が予測できないのに、今回発生した線状降雪帯を予測できたのであるから、あとは自信をもって「今回は山陰地方が特に危ない」と言えるかどうかだと思う。それにはもう少し実績を積み、予測精度向上と確度の保証が必要になるが。