タテよこ斜め縦横無尽

田舎の年金暮らしのたわごと

長期予報の当たり度合い外れ度合い

 今日は朝から雪模様で、天気予報では今日から明日にかけ大雪の予報が出ている。
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上図は、昨年11月10日に出した今冬の最深積雪予想の根拠となった散布図であり、この時この冬の富山市の最深積雪を40cmと予想した。ここまで、クリスマス寒波(積雪40cm)、年末寒波(積雪41cm)、今年になって1月13日(積雪40cm)と不思議なくらい予想が当たっている。今回はこの冬最大級の寒波ということで、JPCZ(Japan sea Polar air mass Convergence Zone:日本海寒帯気団収束帯)の出現も予想されていて、私の予想値を超えることも十分考えられる。上図を見て分かる通り、過去データはかなりのバラツキを含んでおり、相関係数 0.49 程度の緩い相関関係での予想が当たれば、それは「たまたま当たった」と言うしかない。実際、クリスマス寒波の時は彦根市で74センチ、米原市で67センチと富山市以上の積雪となったが、これはJPCZで合流した風の行先が北陸ではなく滋賀県辺りとなったためであり、すなわちこれは、風向きがどこへ向くかにより積雪量が大きく変わることを示している。

 話は変わるが、昨年10月11日には新型コロナの3ヶ月予報を出した。オミクロン株の出現により、こちらの予想は大きく外れた。f:id:TatsuyaYokohori:20220205151842p:plain
 上図は新規感染者数の予測値と実値を表すが、予想が余りにも外れたため対数目盛で表している。目盛3は千人、4は1万人、5は10万人を表している。目盛が1違うと10倍違う。
 この予想をした10月上旬は、まだオミクロン株は出現してなかった。4ヶ月前、オミクロン株のような従来株より大きく変異した株が近々出現することを誰も予想できなかったであろう。予想は過去データに基づき行うものであり、過去データが適用できないものを予想できないわけである。f:id:TatsuyaYokohori:20220205154203p:plain
 上図は新規死者数の予測値と実値を表す。こちらの方は外れ度合いが少ないので実数目盛で示してある。オミクロン株は重症化率が下がっていると言われているが、感染者数が膨大になれば、死者数もある程度出てしまう。10月上旬時点で、ワクチン効果により、感染者の減る割合以上に死者数が減ると予想はしていたが、オミクロン株の致死率は予想以上に下がっている。このようにして、想定外があった時の予報は当たらない。