タテよこ斜め縦横無尽

田舎の年金暮らしのたわごと

梅雨の戻り?

 この1週間ほど良く晴れて猛暑日が続いたが、来週の予報では雨マークも出てきて、酷暑も一息つくような雰囲気になってきた。ここへ来て日本付近の大気の状況が急に変わり始めたわけだが、原因は台風の発生である。

 上図は来週月曜火曜の予想天気図であるが、台風が日本列島を襲う構えになっている。だいたい、7月時点で台風3号、4号が発生するということは、今年はここまで台風発生が異常に少なかったことを意味する。6/24のブログで書いたが、今年はチベット高気圧が強すぎて、いつも台風が発生するフィリピン沖辺りまでが高圧帯になってしまい、台風の発生が異常に少なかったわけだが、その強かったチベット高気圧が弱まり、太平洋高気圧とチベット高気圧の間で低圧部となったところに台風3号と4号が相次いで発生した。普通の夏に近くなってきた。台風の進路はまだ定かでないが、台風により災害にならない程度の雨が降り、水不足が解消されることを期待する。
 話は少々変わるが、ここまでの酷暑の原因が、チベット高気圧と太平洋高気圧の2段重ねによるとの説明が情報番組の中で何回もあった。気象の専門家による説明だから、皆 真実だと思って聞いている。もちろん、気体を圧縮して圧力を高めれば温度が高くなるというのは物理の法則(ボイルシャルルの法則)に則っており、気象予報士の言っていることは嘘ではない。問題なのは、2段重ねが故に温度上昇となる分がどの程度かである。ちょっと計算してみた。
 今、日本付近が気圧1013hPaで気温25℃の気団で覆われていたとする。この上空にチベット高気圧が乗っかり、気圧が1020hPaに上昇したとする。物理の法則は気圧上昇に比例して気温が上昇すると言っている。気圧は1013から1020へ1.007倍になるので、気温も1.007倍になる。温度はケルビン温度で1.007倍になるので、(25+273)*1.007≒300度Kへと温度上昇する。つまり、気圧が7hPa上がっても気温上昇は2度程度でしかない。