タテよこ斜め縦横無尽

田舎の年金暮らしのたわごと

最遠方の銀河候補が発見された

 東京大学ハーバード大学で構成される国際研究チームは、ビッグバンからわずか3億年後の135億光年彼方の宇宙に存在する明るい銀河の候補、「HD1」を発見したと発表した。これまでの記録は、ハッブル宇宙望遠鏡が発見した134億光年彼方の「GN-z11」とされていた。
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 これまでの銀河形成の理論モデルによれば、ビッグバン後わずか3億年の宇宙には、HD1のような明るい銀河は存在するとは予言されていなかったという。早ければビッグバンから約2億年後の暗黒時代の宇宙において、第1世代の超大質量星「ファーストスター」が初めて輝き始めたと考えられているが、HD1が135億年前の銀河であることが確定すれば、それからわずか1億年ほどで銀河が形成されたことになる。
 4/1のブログでは、129億光年彼方の星の発見について書いたが、こちらの方は一つの星の発見であり、今日のは星の集まりである「銀河」の発見である。今後、ハッブル宇宙望遠鏡の後継とされるジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡にて、このHD1銀河の観測が始まるようだが、今は点にしか見えない遠い彼方の銀河が、将来分解能が更に上がり、銀河の構造まで見えるようになるのだろうか? もしそうなれば、宇宙誕生初期の銀河形成の様子が分かってくるかも知れない。広大な宇宙はロマンに溢れている。