タテよこ斜め縦横無尽

田舎の年金暮らしのたわごと

立山黒部アルペンルートの旅

 昨日は妻と二人で「立山黒部アルペンルート」の旅を楽しんだ。早朝から車を走らせ麓の立山駅に着くと、駅に近い第一駐車場はほぼ満車状態。しかも、県外ナンバーの車が2割程度見られ、緊急事態宣言解除後で人が動き出したことが肌で感じられた。新型コロナが流行る前までは、この観光ルートは行楽シーズンには人で溢れ、特に5月6月の積雪が残る頃は、台湾から雪を求めて来る観光客が3,4割に達し、県民にとっては、料金が高い割には、乗り物待ち時間が多いばかりであまり楽しめない「残念な観光スポット」となっていた。ところが昨日は、ケーブルカーから高原バスへと乗り継ぎ 標高2450mの室堂へ、そしてトロリーバス立山雄山の真下を貫くトンネルを抜けて、その後ロープウェイとケーブルカーで黒部ダムに着くまで、乗り物の中は満員状態ではあったが、臨時便輸送もあり、各駅で長時間待たされることは全く無かった。
 また昨日は快晴で、高原バスの中からは遠くに白山も小さく見える中、間近に大きく雪を抱く立山連峰が迫り、青空の中での雪山のコントラストが実に美しかった。紅葉シーズンも終わり、黒部ダムの放水も10月中旬で終了となっていて、見どころは一つも二つも減ってはいたが、冬を控えた冠雪の立山は、それを補って十分だった。

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 黒部ダムの特設会場では、映画「黒部の太陽」でも有名になった長野県大町から黒部ダムまでのトンネル工事や地下発電所建設のドキュメンタリ映像を見た。昭和30年代のこの難工事を経て、関西電力間組鹿島建設大成建設等が技術的にレベルアップしたことがよく分かった。f:id:TatsuyaYokohori:20211031204215p:plain
 黒部ダムから室堂まで戻り昼食を取った。一面の雪原の中、遊歩道の脇のベンチが雪上に顔を出していて、そこに妻と二人で座って持参したおにぎりを食べた。回りに観光客は結構いたが、お弁当を食べているのは我々二人のみであった。遊歩道は雪が固まってツルツルになっており、そこを中学校の修学旅行とおぼしき少年少女の団体が、滑ったりころんだりしてキャーキャー騒ぎながら通り過ぎた。『修学旅行ができて良かったね』と思った。
 夜は麓のホテルで一泊し、富山県富山市からのGoToキャンペーンのお得な割引を十分使わせてもらった。今朝はホテルからパークゴルフ場に直行し、町内同好会の面々とプレイし、帰宅後は選挙に行った。充実した土日となった。