昨日行われた衆議院選挙の結果、立憲民主と共産党が議席を減らした一方で、日本維新の会が議席を大幅に伸ばした。10/15のブログでは、日本の政党の対立軸を以下のように考え、各政党の位置付けを自分なりに理解していた。
しかしこの図では、日本維新の会と自由民主党の対立軸が見えない。まず、縦軸である「外交・安全保障」軸において違いが見えない。また、横軸(経済軸)における自由民主党の幅が広すぎて、維新が自民の中にすっぽり入るように見える。それで、維新と自民の政策差異から対立軸はどこにあるのか考えてみた。見えて来たのは、変化を求め改革を推進する「革新」の方向性とその反対の現状を維持し伝統を守る「保守」の方向性である。縦軸にこの「保守」-「革新」軸を取り、各政党の位置付けを描くと以下のようになった。
私にとって日本維新の会は、とにかく古いものはぶち壊し、日本を改革して行こうと言っている党に思える。そしてその改革の情熱は、古き良き伝統は残したいと思っている保守の人にとっては激し過ぎて危険に見えるのである。これは、自民党総裁選で、過激な河野さんが落選して、穏健派の岸田さんが当選した図式と良く似ている。
私の判断では、共産党も立憲民主党も憲法第9条という現状を維持したいだけの「保守」的な政党に思える。この2党が外交・安全保障で非現実的なことを主張している限り、日本に2大政党時代は来ないので、いっそのこと日本維新の会が野党第一党になって、自由民主党と実りある政策論争を戦わせるようになれば、日本の明るい未来が見えてくるかもしれないと思う次第である。