タテよこ斜め縦横無尽

田舎の年金暮らしのたわごと

ワクチン接種のゴタゴタ

 ワクチン接種の予約確認通知が来た。ネットで予約したのにハガキで通知が来たので、一瞬「あれ? こんなのが来るのか!」と思ったが、このワクチン予約は電話予約もあるので、デジタルとアナログの双方を併用してやるしかないのであろう。
  f:id:TatsuyaYokohori:20210528132928p:plain
 世間では日本のワクチン接種が遅いと騒いでいるが、国産ワクチンが作れない日本においては、外国製ワクチンに頼るしかなく、この外国製ワクチンを譲ってもらおうとした場合、日本よりはるかに感染が深刻だった欧米の自国向けが優先されたのは当然のことだったので、欧米諸国より遅いのはしょうがないところである。また、米英で承認済のワクチンを日本で3ヶ月も掛けてやっと特例承認した点も接種が遅れる原因の一つではあったが、これも安全安心をことのほか重視する日本人の性格に基づいて定まった法律に沿って、厚労省が粛々とやった結果だからしょうがなかった。
 こういうハンディがある中、それでも何とか早期に事をやり切ろうとするなら、あとは用意できたワクチンをいかに素早く打つかである。しかしながら、この工夫すれば何とか早くできるところにおいて、スタートから遅れてしまった。「確定」ではなく「見込み」で計画し、先行手配的に進めておけば良かったのだが、政府も自治体も2回接種分のワクチン確保に拘り、接種開始が遅れてしまった。別に2回目接種が1回目から3週間を大きく越えた先になっても問題無いのだが(イギリスは3ヶ月後)、まるで「2回分のワクチン確保の目途が立たない内は1回目の接種もできなければ予約もできない」という風に拘ってしまい、確保の目途までの無駄な「待ち」が発生してしまった。
 最近は、ワクチン確保(2回接種分確保)に目途が立ったので、次に「打ち手の確保」が問題になってきた。ただこの辺りは、政府よりも地方自治体の力が試される。打ち手の確保は、地方医師会がいかに協力的か や、地方自治体に医療マンパワーが十分あるかで決まってしまう。つまり、ワクチン接種スピードは自治体の力で変わってくることになるのである。