カッコウという不届き者

 今朝のウォーキングコースで、TVアンテナにとまって鳴いているカッコウがいた。カッコウは閑古鳥とも言われる鳥であり、人里から遠く分け入った森の中で鳴くことによりこの名が付けられた。私の住むこの辺りでは、まだ山までは何kmもあるのだが、毎年5月にはカッコウの鳴き声が聞かれる。この鳥の鳴き声は、遠くで聞けば実に心地良いのだが、早朝に近くで聞けば目覚まし時計以外の何物でもない。f:id:TatsuyaYokohori:20210529154900p:plain
 カッコウは托卵する鳥としても有名である。この鳥は自分で卵を温めることをせず、自分より小さ目の鳥の巣に卵を産み付ける。狙いの親鳥が巣から離れたほんの僅かの間に卵を産み付け、元々あったその巣の鳥の卵を一個持ち出し数合わせをする。カッコウの卵は通常他より早く孵化し、孵化した雛鳥は直ちに他の卵を巣の外へ放り落とす。このようにしてカッコウの雛は、他種の親鳥からのエサを独占して育つことになる。
 カッコウのパラサイト的な素顔を知ってしまったら、カッコウの鳴き声も悪魔が薄ら笑いをする声に聞こえてくる。ただ、生物界とは基本弱肉強食の世界である。皆生き残りを賭けて戦っている。騙す方は騙しのテクニックを進化させ、騙される方は騙されないよう進化するのである。