タテよこ斜め縦横無尽

田舎の年金暮らしのたわごと

はやぶさ2が持ち帰ったもの

 はやぶさ2が行った「リュウグウ」はC型小惑星と呼ばれていて、一方で初代はやぶさが行った「イトカワ」はS型小惑星と呼ばれている。S型のSは StoneあるいはSiliconを表し「岩石型」という意味となるのに対し、C型のCはCarbonを表し「炭素型」という意味になる。
 カプセルからガス回収も完了したようだが、真空に近い宇宙空間で試料を回収後、密閉して帰還したカプセルにどんなガスが存在するか気になると同時に、真空に近い密閉空間からどのようにガスが回収できるのか? と思ってしまった。
 C型小惑星からの試料には有機物の含有が期待されるし、水の含有も十分可能性があると思える。だいたい、地球に何故海ができたか? と考えた場合、元々その水はどこにあったのか? と起源を探ることになり、『元々宇宙空間に漂っていた小惑星の中に水があった、そして天体衝突でそれらの小惑星が集まって地球ができた、だから地球には水が存在する』と推論するのが無理のない考え方のように思える。果たしてガスの中身は、試料に含有される微量の氷が昇華してできた水蒸気だろうか? 興味津々である。

f:id:TatsuyaYokohori:20201209115439p:plain はやぶさ2は次の目的地「1998KY26」へ旅立った。はやぶさ2は近赤外分光計を搭載しており、水酸基や水分子の赤外吸収が見られる 3 μm 帯の反射スペクトルを測ることにより、C型小惑星における水の存在をより確かなものにするに違いない。