タテよこ斜め縦横無尽

田舎の年金暮らしのたわごと

人はなぜ蛇を怖いと感じるのか?

 今朝のウォーキングで蛇を見た。まだ誰も通らない早朝の道をゆっくりと横断していた。

 10mほど手前では、何か紐のようなものが落ちていると思っていたが、3mまで近づいてそれがゆっくり這う蛇だと分かり、興味が一瞬にして恐怖に変わった。今日は「人はなぜ蛇を怖いと感じるのか」を考えた。
 ChatGPTに質問したら以下のような回答が返ってきた。
1.進化的要因
1-1 生存本能としての恐怖
 蛇は一部の種が毒を持ち、人間にとって危険な存在です。そのため、人類の祖先は蛇を素早く見つけて避けることが生存に有利でした。
→ 実際に心理学の研究では、人はヘビの形や模様を他の動物よりも速く視認する能力を持つことが分かっています。
1-2 本能的な嫌悪反応
 急に動く細長い形、ぬめっとした質感などは、人間の感覚的な「不快感」や「異質感」を刺激します。進化の過程で「危険かもしれないものを嫌う」性質が強化されたと考えられます。
2.文化的・学習的要因
 (省略)

 上記ChatGPT回答をベースに深掘りして考えを進める。
(1) ヒトばかりでなくサルも蛇を怖がる
 ヒトばかりでなくサルも蛇を非常に怖がる。よってこの特性は、ヒトが進化の過程でまだサルから分岐する前、ヒトとサルの共通の祖先が樹上生活をしていた頃に獲得されたと考えられる。つまり、蛇を素早く見つけ、それを危険と認識して忌避する能力が生存に有利に働いた結果、ヒトやサルは蛇を怖いと感じるようになったと言える。
(2) サルは蛇を高速で認識する

 上は3頭のニホンザルに9枚の写真を見せて行った実験の一つで、8枚のイモリと1枚のヘビ(右側中断)の写真である。この対称実験として、1枚のイモリと8枚のヘビの写真を使った実験がある。2種類の実験では、1枚のヘビを選び出す時間の方が短かった。ヘビを視認する速度の方がイモリを視認する速度より速かったのである。この実験を行った研究者は、「ヘビと認識する決め手は鱗」と言っている。確かに、ウナギには鱗がないので、これがヘビとの決定的な差異となり、視認の際の決め手になりそうである。鱗が無いウナギはヘビとは認識されないから怖くないことになる。
(3) 脅威の情報は高速に伝達される

 目から入った情報は視神経を通して脳に送られ、「大脳皮質」の後ろにある「視覚野」と呼ばれる部分で順次処理される。ただ、急を要する「脅威」の情報には、大脳皮質を通さずに近道するルートがあり、視神経から 上丘(じょうきゅう)、そして視床枕(ししょうちん)を通して扁桃体に伝わると考えられている。従って蛇を怖いと感じるのは、視覚情報が上丘→視床枕と伝達される中で、蛇という「脅威」と認識され、偏桃体で「怖い」と評価されるからだと言える。
P.S.
 「なぜ」という問いに対しては、2つの解答が存在する。一つは「何のため」、すなわち目的に対する答えであり、本稿では(1)が相当する。もう一つは「如何に」、すなわち仕掛けやメカニズムに対する答えであり、本稿では(2)、(3)が相当する。