タテよこ斜め縦横無尽

田舎の年金暮らしのたわごと

自我は何歳から芽生える

 今日、スーパーへ買い物に行っている妻から電話があって、「玄米が30kgの大袋しかないがどうしようか」と問われた。我が家では昨年10月末に10kgの玄米を買い、それから3ヶ月経った昨日、それがすっかり無くなったところであった。夫婦二人で ご飯は昼しか食べないから、10kgで3ヶ月、30kgだと9ヶ月も掛かってしまう。それに30kgだと重くて家に運び入れるのが大変だ。という感じで色々悩ましい問題ではあったが、それしかないならしょうがないから、「それでいいんじゃない」と答えた。
 妻が帰宅後、やはり思った通り、車から玄関の上がり口までの運搬が大変だった。米袋を抱きかかえ、その全重量が体に掛かった瞬間、腰の辺りの背骨にきりっと痛みが走った。今日は瞬間の痛みだけで済んで良かったが、次回からはもう30kgは買わないと決めた。
 夕飯は、玄米の酢飯にイカとハマチの刺身、キュウリやツナやホタテを加えての手巻き寿司だった。これを恵方巻きに見立て、東北東の方角に向かって食べた。

 話は全く変わるが、昨日ちょっとした事件があった。夕方、スマホに呼び出し音が鳴り、ビデオ通話を開始したらスクリーンにいきなり孫(2才5ヶ月)の顔が映った。いつもは娘がスマホで撮る顔が映るので、こちらから話しかけると直ぐに娘が応答するのだが、昨日はいくら話しかけても娘の応答は無く、孫は無言のままであった。しばらくして謎は解けた。娘は保育園へ迎えに行った帰りで自転車を漕いでいて、スマホを持っていたのは、後部座席にいた孫自身であった。実を言うと昨日の朝、私はLINEのボイスメッセージで「まめまき」の唄を歌って送っていたのだが、娘は保育園の帰り道、後部座席に座る孫にスマホを持たせて、ジジの歌を聞かせていたらしい。そして孫は、歌を聞いた後、LINEの画面にある「通話アイコン」を押したみたいである。娘も私も、孫が一人で電話を掛けたことにびっくりしていたのだが、孫は「じぶんでおした」と平然と言った。私は二歳児が「自分」と言ったことで更にびっくりした。もう自我が芽生えたのだ。