タテよこ斜め縦横無尽

田舎の年金暮らしのたわごと

疎遠になるコミュニティ

 今日は町内の新年会だったが、コロナの関係で4年振りの会となった。私の町内の新年会は、温泉で一風呂浴びてからの宴会が恒例であったが、今年からはお風呂抜きの食事会になった。女性陣の意見により、化粧がやり直しとなるお風呂が嫌われたみたいである。私もこの町内へ越してきた時、新年会で温泉へ行くと聞いてびっくりした一人であるから、まあ、時代の流れと世の大勢に従ったと見れば良い。
 能登半島地震があってから、近所同士の助け合いが必要だとの声もあり、町内会活動の中でも災害時の「共助」が問題となっている。特に問題なのは、災害時に高齢単身者を誰が気遣い、世話し、助けるかであるが、人と人とが疎遠になり、個人情報保護の観点から町内会名簿も廃止となった今、災害時要支援者がどこにいるかも分からないのが現状である。
 地域のコミュニティがだんだん疎遠な集団へと変わってきている。昔はご近所の協力が無いと生きて行けない社会だった。ほとんどの家には子供がいて、海水浴には町内の大人も子供も一緒に貸し切りバスで海へ行き、浜茶屋を貸し切って楽しんだ。葬式は町内総出で弔い、結婚式には、皆野次馬根性丸出しで花嫁の仏壇参りに駆け付けた。それが今では、冠婚葬祭は業者にお願いして身内で行うものに変わった。青年団が無くなり祭りの獅子舞も廃止に追い込まれた。そして、今日の新年会も、180世帯のこの町内で参加したのは1,2割ぐらいだろうか。時代の流れに合わせるしかないと思った次第である。